史上最強の大関は誰か?歴代大関ランキング 中編

前回から、歴代大関の中で史上最強は誰か?
というテーマを取り上げている。
■ランクC
・在籍場所が20場所以下且つ12勝以上の場所2回未満
■ランクB
・2年以内で12勝以上の場所を3回経験していない
・在籍場所が20場所以上もしくは12勝以上の経験あり
■ランクA
・2年以内で12勝以上の場所を3回経験している
C⇒B⇒Aの順で強さを判定しているのだが
前回はCランクの中での順位を付けたので、
今回はランクBに属している力士を対象とする。
ランクBの力士は以下の通り。
・武双山
・北天佑
・朝潮
・琴風
・大麒麟
・貴ノ花
・清國
・旭國
・栃光
・若羽黒
・琴ヶ濱
全員が一癖も二癖もある力士である。
この力士を在位場所数と傑出度(12勝以上の場所数)に加えて、
もう一つの要素を加える。


・安定感
 ⇒大関として一番嫌われるのが、1場所での成績が
  低迷すること。クンロク大関という言葉が有るように
  9勝以下の成績を残すことは信頼の失墜につながりかねない。
このような条件を元に、順位づけをした結果が以下のとおりである。
20位:旭國
14勝1敗で、北の湖に次ぐ準優勝だった場所が有り、
大関として輝きを放ったこともあるのだが、
昇進直後からクンロクが目立ち、在位21場所中16場所で
クンロク以下だったことはかなり痛い。
輪島や北の湖といった歴代でも強豪横綱が居た時代を
考えると気の毒ではあるのだが…
19位:若羽黒
大関在位初場所で優勝し、次が続けば横綱昇進すら
手が届いた若羽黒。ちなみに昇進前の場所でも12勝と準優勝であった。
その後も関脇大鵬に次ぐ12勝を1度記録し、
印象的な活躍を見せているのだが、
大関在位が13場所と極めて短く、また2ケタ勝利も4場所と大変少ない。
2度の活躍を考慮し、旭國より上位の19位とした。
18位:大麒麟
最初の1年では殆どの場所で二桁勝利を残し、上々のスタートを切るも
2年目以降は二桁勝利が4回のみ。
更に、勝ち越すものの12勝以上が一度も無く、
強い大関という印象を残せなかったことがマイナス。
24場所務め上げたことを考慮し、傑出度は劣るが持続力に勝るため
若羽黒より上位の18位とした。
17位:武双山
3役昇進から6年を経て大関昇進した影響からか、
それ以上の伸び代が無かった、言い方を変えると
大関としての実力を維持したタイプの力士。
在位27場所は下位の力士より長く、
魁皇と千秋楽に優勝を争う大一番を戦ったこともある。
だが、12勝以上はこの1場所のみ。
10勝以上は9場所と、これもまた下位力士と比較して多いのも特徴。
しかし、傑出した成績を残していないことが原因で
大関としての印象が薄い。
大麒麟と比較してクンロク数が少ないことを考慮し、
17位とした。
16位:朝潮
36場所を務め上げており、力の持続力は歴代でも屈指。
在位中に優勝経験も有り、子供ながらに大ニュースだったことを記憶している。
しかし、反面で10勝以上の場所数が9場所で、
大半の場所でクンロク以下の結果だったということは
大きなマイナスとして判定せざるを得ない。
在位場所によるアドバンテージを考慮し、
武双山より上位の16位とした。
15位:栃光
昇進から1年で準優勝を2回。
2ケタ勝利も4回と、強い大関という印象を残すも、
2年目以降は2ケタ勝利が4回。
休場を伴わない負け越しも5回。
しかし、衰えても2ケタ勝利の場所で11勝・12勝。
好調だとマークが必要だという点はポイントが高い。
在位場所数は少ないが、朝潮を上回る傑出度を考慮し、
15位とした。
14位:琴ヶ濱
昇進から2年は7場所で2ケタ勝利を記録したほか、
栃錦に次ぐ12勝を挙げたこともある。
だが、怪我が非常に多く、怪我で休場した場所の
直後は成績が伸びずにクンロク以下で終わっていたため
徐々に自力が落ちていく。
3年目以降は3場所サイクルで休場する羽目になり、
たまに2ケタ、たまに優勝争いに絡むのだが
それ以外は休場という状況に。
健康を保つことが、名力士の条件だと再認識させられる。
それでも在位28場所は武双山より多く、
12勝以上も2回という傑出度も栃光と双璧と判断。
14位とした。
13位:清國
若羽黒同様、昇進場所で優勝を飾り、
関脇最後の場所での準優勝も加えて、綱取りに手が掛かった力士。
だが、序盤に崩れるパターンと
序盤は好調も、終盤に連敗するパターンが有り、
クンロク以下に落ち着くことも非常に多い力士だった。
力士としての晩年は通常何とかクンロクで生き永らえるものだが、
清國の凄いところは引退前の1年で2度の準優勝を果たしている点にある。
2度とも輪島の全勝優勝というオチも有るのだが…
なお28場所の在位期間はこのランクではかなり多いことと
傑出度の高さ、琴ヶ濱には無かった晩年の頑張りを
踏まえたうえで13位とした。
12位:琴風
何といっても琴風の特徴は、抜群の安定感。
最初の15場所で2ケタ勝利が11場所。
残りの4場所でも9勝6敗と、一応の責任は果たしている。
この期間で準優勝1回、そして優勝も1回。
安定感に加えて傑出度も兼ね備えている点は素晴らしい。
この後に急速に衰え、大関陥落してしまったために
在位が22場所と比較的短い。
強い大関の印象が強いため、最強大関というと
リアルタイムで観てきたファンは彼を推す声も有る。
在位期間以外は圧倒的に清國以上であるため、
12位とした。
11位:北天佑
在位44場所とこのランクでは圧倒的に多い持続性に加えて、
準優勝3回、優勝1回という傑出度の高さは特筆すべきものである。
子供ながらに強い印象が北天佑には有ったのだが、
数字で見るとクンロク以下という場所が多いことも特徴。
準優勝や優勝を重ねている59年・60年も5回も記録しており、
他との比較においてマイナス材料として捉えざるを得ない。
それでも引退間際の平成元年・2年でも2ケタ勝利を
5回記録するところは、さすが北天佑。
千代の富士との因縁も含めて、一時代を築いた名大関である。
琴風との比較は難しいところだが、在位場所が倍であること、
傑出度も遜色が無いことから、安定感では琴風が上だが
彼を11位とした。
10位:貴ノ花
在位50場所は歴代大関でも屈指。
クンロク大関の代名詞的存在として語る人も少なくないが、
それは大関昇進直後と晩年のことである。
48年と53年~56年は2ケタ勝利が何と3回。
こうした印象を抱かれることは致し方ない。
だが、49年~52年の貴ノ花は歴代でも屈指の活躍を見せている。
優勝2回に加えて準優勝が3回。
北天佑も琴風もこの活躍には敵わない。
しかし、綱に手が届いたかというと、そうではない。
活躍した翌場所に成績が伸びないという弱点も備えていたため、
大関で留まってしまった。
北天佑と琴風との比較になると、
劣っている点も無くはないが、それを上回って余り有る
傑出度と持続性を備えていることから、10位とした。
続きは次回。

史上最強の大関は誰か?歴代大関ランキング 中編” に対して2件のコメントがあります。

  1. 福岡県直方市出身友綱部屋 より:

    管理人ちゃん後編期待してるでー

  2. こう書くか? より:

    番付がすべての大相撲では、「最強大関<最弱横綱」は冷厳な事実ですから、いくら熱く語っても、一般人にとっては大した意味はないです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)