大砂嵐、無免許での追突事故。大らかさが招いた最悪な不祥事に、悲しみを覚える。

また、悪いニュースが飛び込んできた。
無免許での、追突事故。

大変ショックを受けている。
不祥事が続いていることに対してではない。

そう。
この不祥事を起こした人物が、大砂嵐だからだ。

エジプトからの入門者が居る。そう聞いた時、私はどんな人間が入ってくるのかと思った。あまりに相撲にかけ離れたところからの入門者だ。

まず心配したのは、素行のことだった。当時はまだ相撲人気がどん底だった。2011年の来日だったのだ。日本の文化に馴染めなかったとしたら、その力はおそらく外に向かう。そんな危惧をした。

偶然にも、私が興味を示した北の湖部屋の近くに、大砂嵐の大嶽部屋はあった。まだ幕下だった頃の大砂嵐、もといブディは出稽古に来ていた。私が驚いたのは、彼が北はり磨や北太樹さえも圧倒したことだけではなかった。

彼の人間性に対して、驚かされたのだ。

大砂嵐という人と接したことがある方は知っていると思うが、とにかく大らかである。いつも笑顔を絶やさず、愛嬌を振りまく。恐らく本人は意識してやっているのではないと思う。根っからそういう人なのだ。

日本語をあまり理解できない大砂嵐が、大嶽親方から怒られる。稽古場でカチ上げをするなと怒られる。聞いてはいるのだが、手を腰に付けている。今度はそれを怒られる。神妙に聞いているのだが、殆ど伝わらない。でも、大嶽親方はそういう大砂嵐にとことん付き合う。

この師弟関係に、私は思わず笑ってしまった。
いい関係だ。
こういう師匠と弟子ならば、問題ない。

相撲健康体操で出会った大砂嵐は、股割りが出来なかった。土俵で見ている通り、体が硬かった。でも、笑っていた。周りも、大砂嵐も。

気がつくと彼は人気者になっていた。Twitterでは千代丸を追いかけ回す姿が注目を集めた。相撲が強いこともさることながら、彼のそうした人柄が愛されたのだ。

だからこそ、本当に残念なのだ。

彼の持つ大らかさが、最悪なタイミングで最悪な事件として世に知れ渡ってしまった。大らかだから許される訳ではない。大らかだからこそ、罪なのだ。このような時期に、大らかでは困るのである。

力士が運転することも、当然ご法度だ。そして、無免許運転。おまけに、追突までしている。更には今年初めの出来事なのに、報告を怠った。論外である。

悪い時には悪いことが重なるものだ。だが、大相撲への信頼が揺らぎ、一つ一つ信頼を回復せねばならない時期の出来事に、私は言葉を失ってしまった。

もう、私がどのように擁護しても、大相撲とはこのような世界なのだという誤解は当面晴れないだろう。いや、それは誤解ではなく、残念ながら事実なのだ。

苦しいことだが、私自身、その事実を受け止めようと思う。
残念だ。
とにかく、残念だ。

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大砂嵐、無免許での追突事故。大らかさが招いた最悪な不祥事に、悲しみを覚える。” に対して 3 件のコメントがあります

  1. shin2 より:

    錦戸親方(水戸泉)も千田川親方(闘牙)も友綱親方(旭天鵬)も事故ってる。
    だからと言って大砂嵐の擁護は全くできないが、人身事故ではなさそうなので、解雇ではなく、本人に引退届を出させる形がベストか。
    今場所精彩を欠いていた理由がわかったが、もうどうにもならない。
    英語も話せる頭の良い力士だったが、職業に人生に対して大らかに過ぎた。

  2. この件、まだ真相は藪の中のようです。01/22(月)のNHKテレビの相撲中継でも、「事故を起こした『とされる件』のため」云々で休場、と、アナウンサーも慎重に言葉を選んでいる感がありました。

    同日朝のNHKラジオニュースによると、大砂嵐と大嶽親方は弁護士同伴で、相撲協会に対しておおむね次のように報告したそうです。
    ・運転して事故を起こしたのは大砂嵐の妻。
    ・妻が身重だったため、大砂嵐が気遣って運転席に移動した。

    事故の詳細や関係車両の車種などについては今のところ報道されていません。あるいは、この通りの事実関係だったとして、運転席にいた奥さまが事故後に大砂嵐の座っていた席に移動するのは理解できますが、なぜ大砂嵐が後部座席ではなく運転席に座らなければならなかったのか、なぜ現場の警察官は安直に大砂嵐の無免許運転と認定したのか、そのへんの詳細についてもまだ報道されていません。現場で無免許運転と認定したのならなぜ緊急逮捕にならなかったのか、という疑問も出てきます。

    とはいえ、この程度の小さな事故であれば警察もマスコミに公表しないのが大原則です。そして、もし大砂嵐側の主張通りに「奥さまの運転で物損事故」という事実認定が固まれば、奥さまが青切符を切られてそれでおしまいなので、そう遠からず結論は出るものと思います。角界に不祥事連発、と嘆くのはそのあとからでも遅くないはずです。

    以下余談

    にしても、我々ファンとしては気の休まらない日々が続きますね。

    まず、今の1月場所。幕内の優勝争いは鶴竜の独走に近い状態で、3場所続けての一人横綱進行です(9月日馬富士、11月白鵬、1月鶴竜、と、中の人は入れ替わっていますが)。誰が優勝戦線に絡むのかというワクワク感からずっと遠ざかっているのが本当に残念です。

    次に不祥事のほうも、大砂嵐の件の結論が出るのは来月でしょうけど、そのころにはもう既に理事候補選挙がやってきます。そうすると、
    ・貴乃花以外に誰か若手の立候補者が出るのか。錣山グループの真意は結局どうなのか。
    ・仮に貴乃花が選挙で当選したとして、評議員会がそのまま承認するのか。あるいは、3月場所後の理事長選挙で八角理事長は続投できるのか。
    ・もし「貴乃花理事長」という番狂わせが生じたとして、貴乃花が独断で急進的な改革を打ち出して関係各所との軋轢を生む心配はないか。
    …と、また民放のワイドショーが騒ぎそうです。

    以上、取り急ぎ。

  3. まっつん より:

    大砂嵐の一件は、親方に嘘を言い、結果相撲協会へも嘘の申告をした事。且つ、時期が遅すぎた事=隠匿事件という事です。さらに、無免許の事故、大相撲界では力士の車運転はご法度である、何重にも重なって呆れるばかり。妻の方から嘘を切り出したのかどうかは知りませんが、どちらからにしても、嘘の証言は犯罪への加担を意味し、人間性を問われることになります。

    女性問題であれこれじゃなく、車の事故ですから、これは言い逃れできません。罰則ありき。
    引退勧告でしょう。親方がかわいそうでなりません。
    おおらかな性格の大砂嵐には、別の世界で活躍していただきましょうか。

    大鵬の孫君が入門して楽しみ♪と思っていた部屋なので、残念では言葉足りず。
    きっぱり、怒り心頭に達すです。

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