アクシデント。

大相撲デビュー後、十両入りを賭けた場所で
ほぼ全敗という、もはや
「吐合に有りがちな試練」
という言葉で表現せざるを得ない苦難に苛まれる吐合。
幕下とは厳しいもので、
この成績だと何と一気に20番転落することになる。
東西20名に抜かれるというわけで、
一気に自分よりも40人が上にランクインするということである。
私の引き出しではこれに匹敵するのは
キンキキッズのシングル2週目
のランクダウンくらいだ。


ともかく、この現実と向き合い、
どうにか前の地位を何場所か掛けて取り戻さねばならない。
それまでの間は、元学生横綱と言えど
給料は無し、先輩力士の付き人をする、
トイレで尻を拭くのを手伝う、
ちゃんこを作る、掃除をする、勿論個室ではなく
大部屋で寝る、といういわゆる
下っ端力士と同じ生活を強いられるわけである。
しかし、デビューから2場所連続で勝ち越したことを
考慮すれば、この位置での吐合は
ワキ毛ボーボーの小学生にとっての運動会並に
圧倒的なわけで、
実績ともども考慮すると割とすぐ戻ってくるものだと思われた。
そして迎えた本場所。
しかし。
吐合に精彩が無い。
1勝3敗。
これ以上負ければ更に地位を落とすと言うところで
吐合はケガをしてしまう。
休場。
私自身八方手を尽くして彼が何故に
ケガをしたのか調べてみたのだが、
ソースが2chしかないという有様で、
確かな情報が無いのが実情である。
だが、かなりの重症だったのは間違いなく、
半年以上の土俵から遠ざかることになる。
十両目前だった地位は何と序二段まで下がり、
ゼロからのスタートと言うよりは
むしろ大学の頃の積み重ねすら失って
「お前は体がデカいんだから相撲取りになれ」
みたいな、自衛官になるような動機で
相撲取りにさせられた地方の少年が
目下のライバルというところまで
出直すことになったのである。
吐合は幕下に戻れるのか?
それとも故郷の富山でゴロツキになってしまうのか?
続く。

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