【横綱審議委員会審議委員会】日馬富士の初横綱場所を、どう評価するか。前篇

九州場所も終わったので、
横綱審議委員会審議委員としての務めを果たそうと思う。
白鵬については特に何も無いらしく、
むしろ白鵬へのコメントについては
探しても見当たらない。
つまり、横綱審議委員会という組織は
出来る力士に対して何かをするわけではなく、
テコ入れが必要な力士に対して
注文を付ける組織であることが判るだろう。
さて、注目は9勝6敗で九州場所を終えた
日馬富士に対するスタンスである。
基本的に優勝を争い、13勝を割ってはいけない
という意見を持つ人々がクンロクの
横綱に対して何をモノ申すか?が興味の中心である。
早速コメントを拾ってみた。


歌舞伎俳優 沢村田之助氏
「初の横綱場所で、小さい体なのでしょうがない」
一体どういうことだろうか。
横綱として在るべき姿を提示し、
そこに至らない場合は尻を叩くのが
横綱審議委員会の仕事だと心得ていたのだが…
結果の出なかった横綱に対して
その立場に立って理解を示すという、
少なくとも私が今まで見たことの無かった
姿勢を見せていることに正直戸惑いを隠せない。
横綱は神である以上、強くなくてはならない。
だが、あまりに定型化された横綱像を
要求しすぎる彼らに対して違和感を覚え、
横綱審議委員会こそ審議の対象としなくてはならない
と考えた私だったのだが、逆張りされてしまうと
こちらとしては為す術が無い。
そもそも横綱初の場所では数字が上がりにくい、
ということを考慮してのことなのだろうか。
大統領のハネムーン期間的な意味合いで
最初はそこまで厳しいことを言わずに
様子を見るというのも一つのやり方かもしれない。
理解は示すが、要求もしなくてはならない。
これはジレンマではあるが、
客観的に判断するには様々な角度から
考察することは必要なことである。
しかし、気が早いスポーツ新聞では
来場所の結果如何では進退問題という
物騒な言葉を出している者も居る。
高い要求は人を育てることに繋がる。
だが、アメの無いムチは人を疲弊させることに繋がる。
批評する立場というのは、実に難しいものである。
追記:
別の審議委員が辛辣なコメントを残しているとの情報を仕入れました。
これを踏まえた上で後篇に続きます。

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