【横綱審議委員会審議委員会】日馬富士の初横綱場所を、どう評価するか。後篇

日馬富士の横綱初場所の成績に関する横綱審議委員の
コメントは、前回のトピックで記したように
立場に理解を示すというスタンスのものだった。
私が知っている彼らの思想とは一線を引いたそれであったので
戸惑いを隠せない、というのが前回の感想であった。
だが、そこで終わらないのがさすがは横綱審議委員である。
コメントについて最新情報が入ったので、早速紹介しよう。
とんでもない衝撃展開なので、前編と重ねて確認してほしい。


鶴田卓彦委員長
「横綱が10勝以上挙げないと、綱を締める資格はない」
「横綱たるもの連敗してはいけない。もっと自覚してもらわないと」
沢村田之助委員
(来年初場所日馬富士が再び2桁勝利に届かないようであれば)
「もう引退ですよ。横綱が一桁じゃだめ」
そこかしこで飛び交う、
「お前が認めたんじゃないか」の大合唱。
確かにそれも凄まじい。
2か月前にどの口が認めたのか?と問い質したくなるが
日馬富士の成績が思った以上に振るわなかった、
という予想外の結果を考慮すれば
その点については理解できないことも無い。
それを踏まえた上で推挙しなければならない、
という観点も勿論判るが…
それ以上の問題は、沢村氏である。
昨日の段階で残したコメントは以下のとおりである。
「初の横綱場所で、小さい体なのでしょうがない」
そして舌の根が乾かぬうちに、この大転換。
本来のスタンスに戻ったと言うべきなのか。
しかし何ぼ何でも、情報を発信する立場として
それは無いのではないか?と言いたいところだが
ここまで鮮やかに方向転換してくれると面白い。
しかし、こう見てみると恐らく最初に発信したコメントが
本音であって、後のものについては
冷静になって立場を考慮した上で発したものではないかと
推測する。
私は横綱審議委員というのは基本的に
腹の底から横綱を理想以外は排除する、
という信念を持った集団だと思っていたが、
弱い立場を理解するということも
時には出来る人だということがよく判った。
そうでなければ最初のコメントは発信できないからだ。
立場は判るが、ポジションを考えると苦言を
呈さざるを得ない。
私達が考えている以上に、横綱審議委員というのも
楽な仕事ではないのかもしれない。

【横綱審議委員会審議委員会】日馬富士の初横綱場所を、どう評価するか。後篇” に対して2件のコメントがあります。

  1. mongoal より:

    把瑠都の時もたしか、初めは「来場所(今年の春場所)優勝しても上げることはない」みたいなことを言っていて、その後「13勝すれば昇進してもいいのではないか」みたいに発言が変節してました。
    結構、世論を意識し左右されるのかも知れませんね。あんまり頑固でも困りますが、自分の発言の影響力とかも考えてもらいたいですね。

  2. sensho より:

    件の沢村氏の発言は、何かメディアの無言の圧力を察知したかのような変節ぶりでした。ある種横審も、その位置づけが微妙な感を受けました。

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