Numberwebに「白鵬が貴景勝に出した注文を考える。突き押し相撲は安定感が無いのか」という記事を寄稿しました。

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常識を疑うという試みをするに至った理由

Numberwebに「白鵬が貴景勝に出した注文を考える。突き押し相撲は安定感が無いのか」という記事を寄稿した。

記事はこちら。

ここ1年、Numberで記事を書くことになり、私のスタイルを知っていただくという意味でこの8年あまりの中で培ってきたデータや切り口を元に記事を書いてきた。ブログ時代にインパクトがあったものを世に知らしめるという目的もあったし、単純に響きやすいものを出すことで私というライターも知ってもらうという意図もあった。

もう、その段階は終わった。
次は、何をしようか。

どうせならインパクトがあることをしたい。そしてそれは何か、相撲がひっくり返るようなことだとしたら面白い。

そういえば大相撲というのはなんとなく語られていることが多い。そこには理屈があるようで、実は誰も検証したことがないことばかりだ。そもそも大相撲というのは数字を集めることをしている人が多いが、その数字を元に考えている人は本当に少ない。そして、ある仮説を検証するために方法を考案し、数字を導き出し、仮説を証明するということまでを自分で考えることなど無いに等しい。いや、無いのだ。

そうだ。
常識を疑おう。
それが私のNumberで生きる道だ。

早速常識を探してみた。
すると、貴景勝を巡る一つの常識に出くわした。
それが「突き押し相撲は安定感が無い」という通説だった。

ツラ相撲は、存在しなかった。

ツラ相撲。
一体いつからある概念なのだろうか。

連勝と連敗を繰り返す力士が居る。
確かにそういう力士は居ると思う。

どの程度の割合で連勝するのか。
そして、連敗するのか。
その実態は誰にも分らない。

ただ、皆が言うことだし、当たりの強さに依存するから強い時は強いけど、弱い時は下の力士にもコロコロ敗れるというのは分かる。理屈としても通っているようにも思える。

もしこれを検証して、番付を問わず連勝連敗をする力士の存在が明らかになったとしたら、それはそれで大きな価値がある。だがもし、そこに相関関係が無いとしたら、これは世紀の発見だ。

どちらが出ても、この検証は意味がある。
そして出た結論は、ツラ相撲というのは思い込みということだった。

上位で連敗し、下位で連勝する。
そういう当たり前のことこそが、ツラ相撲の実態だったのである。

まだまだこのような思い込みはあると思う。これからの記事の中で、真実なのか、思い込みなのかを検証し、令和の時代に新しい常識を作ることが出来たら私は相撲ライターをしている意味があると思うのである。

お知らせ

6月8日18時30分より、すみだ産業会館でトークライブを開催します。テーマは現在協議中です。ゲストについても後日発表いたしますので、お楽しみに。ライブの詳細と予約サイトはこちら。

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