再起を賭ける元関取と幕下相撲。

まずは訂正から。
幕下に在籍する力士のタイプは4種類ではなく
5種類居る。
今まで紹介した以下の力士のほかにあと2種類が存在する。
・外国人エリート
・大卒エリート
・中卒・高卒エリート
こう見ると、基本的に幕下はエリートで
構成されていることが良く判る。
さて、今回は再起を賭ける元関取について紹介したい。


基本的に力士は関取になることが
第一の目標である。
何せ関取になれば給料が出る。
付き人が付く。
雑用はしなくて良い。
取組の前に力士全員で土俵の上で
バンザイみたいなことをする。
その全てが一人前としてのステータスであるが、
何よりも相撲で食えるというのが大きい。
つまり幕下以下の相撲取りというのは
音楽業界で例えればコンビニで夜働くロン毛で皮パンの、
「あっためますか?」
が解読不能なお兄さんと同義なのである。
だが、誰もが関取になることを目標としており、
また最近では外国人が増えたことから
そもそもの競争率が高まっており、
当落線上に位置する力士の置かれた立場は
前にも増して大変苛烈なものとなっている。
関取になる力士は自らの形が有り、
また不利な態勢になっても、もしくはなる前に
回避するための術を身に付けているわけだが、
ケガや衰えなどによりこれらが出せない状況になると
番付を下げざるを得なくなる。
そして彼らが行き着き、自らの形をだすために
もしくは新しい引き出しを身に付けるために
雌伏の場とするのが幕下なのである。
彼らには学生エリートとは別次元の、
十両幕内力士と渡り合ってきた
圧倒的な経験が有り、立ち会いの駆け引きや
えげつない張り手など、反則スレスレの行為が
技として成立している。
これらの総力を結集することによって
スポーツライクなエリート達を駆逐してゆく。
だが、一度関取として実績を残した彼らが
一体何故給料ゼロの中幕下で相撲を取り続けるのか?
続きは次回。

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