遂に壁に直面した遠藤。共に乗り越えるヒーロー:遠藤の成長過程を、見届けよう。

遠藤が、連敗スタートである。
初日の鶴竜に対しては廻しを切ってからの大チャンス。
一気に決めに掛かったところを起死回生の反応に屈した。
二日目は日馬富士の一気の攻めをまともに受けて、
そのまま土俵を割った。
内容は対照的だが、負けという結果は同じ。
記録上、惜しい負けも完敗も注釈は付かない。
そしてこの2敗から分かるのは、
自分の相撲を全く取らせてもらっていないこと。
遠藤は横綱大関を相手にすると、弱者だということである。
鶴竜戦については惜しい負けではあるが、
挑む遠藤がワンチャンスでしくじった相撲だった。
ここまで駆け足で番付を上って来た遠藤。
幕下でも、十両でも、前頭中位~下位でも、
敗れることは有っても、そこには光明が見えていた。
そして、対戦する力士との関係性は同等ないしは
遠藤優位というものだった。
その構図が、遂に崩れたのだ。


学生相撲出身のエリート力士は、同等ないしは
優位な力士を相手に数年間相撲を取り続けている。
だが、これからは全く異なるフィールドで勝負することになる。
格下と格上という構図で力を発揮する力士も存在する。
例えば安芸乃島や貴闘力。
最近であれば安美錦がその典型だろう。
少ないチャンスを確実に決める。
そういう相撲も有る。
だが、遠藤に求められるのはそういう役割ではない。
格下と格上ではなく、これを同等にせねばならない。
それが遠藤特有の対応力で早期に解決されることなのか、
それとも体格的な、技術的な問題で長期的に向き合わねばならないのか、
今のところ分からない。
今までは壁がどこなのかが不透明だったことから、
そこに底知れぬものを見出し、稀勢の里の後の期待を一身に受けることになった。
つまり遠藤に期待していたものは、足踏みのあまり無い、
怪物的なヒーロー像だった。
期待した結果をすぐに具現化し、ハッピーエンドで
幸せな気分になりたいという、21世紀的な美味しいとこ取りの
ストーリー展開は、今場所を以って終わりを告げる。
ここからは、少し苦しい光景を我々は目の当たりにすることになる。
この苦しさこそが遠藤のドラマであり、
ドラマを観客と共有することによって唯一無二のヒーローに成長する。
遠藤に無敵のヒーローを期待した方は、少し待ってほしい。
そして、遠藤を見続けてほしい。
成長過程をリアルタイムで追い、結果が出た時の喜びは
何にも代え難いものが有る。
それは映画やyoutubeの中では得られない、至福の悦びである。
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遂に壁に直面した遠藤。共に乗り越えるヒーロー:遠藤の成長過程を、見届けよう。” に対して1件のコメントがあります。

  1. しなび。 より:

    昨日かな?本屋で遠藤のムック本見つけたのでサラッと見てきましたが、
    まだまだこれから、の若者に期待をかけすぎている気もしないでも。
    相撲は残念ながら見てませんが、写真みる限り、プロデビューしてからまず一気に太った感がある。
    で、身体付きをみる限り現状では幕内上位定着レベルかなぁ?まだ上位と張れるカラダが出来てない。
    鶴竜みたいに全身の筋肉が盛り上がっていてそこに腹の肉が乗ってる、っていうより稀勢の里みたいな太り方…とにかくまず体重を限界いっぱいいっぱいに増やそうとしてるような印象。
    写真みる限りではありますが、今は焦る時期じゃないような気がします。

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