モンゴル人と幕下相撲1。

モンゴル人。
昭和55年生まれである私からすると
モンゴルと聞くと思いだすのは
キン肉マンに登場した「モンゴルマン」である。
中国出身のラーメンマンが瀕死の重傷を
負った後でマスクマンとして再起を賭け、
名前を中国からモンゴルに変更するという
ただそれだけの安易な理由がモンゴルマン誕生の
理由だったと記憶している。
モンゴルマンには別にモンゴルらしい技は
何も無かったが、現在の相撲界を10年の長きに亘って
席巻し続けるモンゴル人力士たちは
更に勢力を拡大し、大相撲を盛り上げている。
さてそんなモンゴル人は、
現在幕下に何人在籍しているかご存じだろうか?
私も知らなかったので、これを機に調べてみた。


その数、120人中13人。
その他の外国人は、中国2名(高世、仲の国)
カザフスタン1名(風斧山)ハンガリー1名(舛東欧)のみ。
三段目は200人中たったの3名。
序二段は220人中なんとゼロ。
序の口は46人中1名。
ちなみにこれが上位となると、
幕内は40人中8名、
十両は26名中2名。
つまり、いかに優秀なモンゴル人が
日本に来ているという証明なのである。
そして、もう一つ言えることは
モンゴル人は日本の相撲に適応できる
能力を広く持ち合わせているということである。
野球に目をやれば、日本のプロ野球で
あれほど圧倒的な成績を残した
松坂大輔でもアメリカに渡れば
ノーコン投手に成り下がり、四球の多さから
「Dice-B」などという有り難くない異名を授かっている。
2003年に20勝した井川に至っては
5年の歳月をほぼマイナーで過ごしている。
驚くべきことに、これは同じ野球という
スポーツのフィールドで起こっている。
彼等は決して力が無いわけではない。
むしろ、メジャーリーグに渡るまでは
彼らと同等もしくはそれ以下とされた
黒田博樹は十二分にその実力を発揮しているし、
上原浩治は優勝を争うテキサスレンジャーズに
切り札としてトレードで入団するほど
リリーフとしては圧倒的な数字を残している。
つまり、環境変化やルールの違いは
選手によって大きな違いをもたらすことが
これで判ると思うのだが、
モンゴル人が大相撲に転向すると
ほぼ全員が700人中トップ100入りし、
その半数近くがトップ50入りするというのは
特筆すべきことである。
続く。

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