相撲アイドル:山根千佳さんに続く第二の存在。その名は「相撲ガール」山本萌子さん。謎に満ちた相撲ガールの神髄に迫る。後編。

5月場所で相撲ファンに爪跡を確実に残した相撲アイドル:山根千佳さん。
だが実はもう一人、「相撲ガール」と称して芸能活動をしている方が
居ることを、私は先日知った。
その名は、山本萌子さん。
しかし、ブログを見てもツイッターを見ても、彼女が相撲の何を好きか、
そして彼女が一体何者なのかが全く分からない。
よく分からないなら、自分で解明すればいい。
そこで私は、山本さんにインタビューを依頼し、なんとOKを頂いた。
これは、幕下相撲の知られざる世界の新章である。
私は1000余りある山本さんのブログを全て読み、7月5日を迎えた。
事前に彼女が使っているLUSHの入浴剤を購入し、
愛犬の名前を把握し、短大でのキーワード「図工」から
保母さんを目指していたことをキャッチする。
ここで私は二つの選択肢を用意していた。
彼女が「相撲ガール」だった時と、そうでなかった時。
前者であれば、要するに発信していないだけなのだから
今後の方向性は単純で、発信すればよい。
後者であれば、知らないことを武器にして
一つ一つを知らない観点から発信すればよい。
準備は、万端だ。
しかしどちらかと言えば後者だった時が難しくて、
というのも熱量がさほどでもない可能性が有り、
共通言語が通らないことが想定されるからだ。
どちらが来ても、私は良かった。
だが、前者であることを祈っていた。
吉祥寺の公園口に、山本さんは現れた。
想像以上に綺麗な方である。
挨拶を交わし、マルイ付近のちょっと良さげな喫茶店に入る。
LUSHの入浴剤を渡し、アイスブレイク的に
愛犬の話や学生時代のことを話した上で本題に移る。
まずは、相撲を観るきっかけになった話を伺う。
おじいちゃんが相撲好きで、でもテレビが一つしかなく、
仕方なく観ていたらぶつかり合いの迫力に驚き、
力士が一人ひとり全く異なることに気づき始めたのだという。
そして、力士について調べ始めたところ、
気が付いたら相撲の虜になっていたということらしい。
その後、2年程前から相撲を現地で観るようになったとか。
うん。
なるほど。
言い方は悪いが、ここまでは割と普通だ。
少し不安になる。
私は、山本さんから濃い話を引き出せるのか?
無理矢理いい話に着地させなければならない事態にはならないだろうか?
笑顔を作りながら、全身が汗まみれになることを理解する私。
ここで前もってのリサーチが活きる。
「そういえば同じ時期に、北勝力さんの引退相撲をご覧になったんですよね?」
「そうなんです。北勝力さんとお話ししたら、チケットとか手配していただいて。」

元力士にチケットを手配してもらうというのは、面白い話だ。
山本さん曰く、今でも繋がりが有るそうで、
普通に連絡を取ることが可能なのだという。
山本さんは続ける。
「東京で場所が有る時はマス席で観るんです。高いですけど…」
言われてみると、彼女のブログには国技館サービスを利用したときの
湯呑や弁当などがよく映っている。
しかも、茶屋を通して予約することも有るそうだ。
値段もさることながら、そういう繋がりが既に有ることにも驚く私。
だが、ちょっと待て。
彼女は単に、関係者との繋がりが深く、金持ちなだけかもしれない。
肝心な相撲が好き過ぎるエピソードが聞き出せてない。
闘いはここからだ。
私は少し、視点を変える。
「そういえば山本さん、好きな力士って誰なんですか?」
「誰か一人と言われると、鶴竜関ですね。」
「鶴竜関のどんなところが好きなんですか?」
「元々はあの、犬みたいな愛らしい風貌が好きだったんです。
 でも、勝っても淡々としているところが素敵だなぁって思って。」
なるほど。
山本さんは正しい鶴竜ファンだ。
しかも、大関昇進前から追っているのだという。
ここで山本さんは続ける。
「私、アナンダクラブに入ってるんです。」
ア、アナンダクラブ?
その呼称は知らなかったが、鶴竜ファンクラブは
アナンダクラブという名称が有るそうで、
その縁で先日の横綱昇進パーティにも参加したのだという。
そうか。
だから先日のブログで鶴竜とのツーショットが有ったのか。
山本さんにエンジンが掛かる。
「そのパーティで、白鵬関が居て、握手したいんですけど言い出せなくって。
 そしたら白鵬関が来てくださって、握手してくれたんですよ!
 もう、嬉しくって!」
顔を紅潮させる山本さん。
完全に相撲ファンだ。
力士が尊敬すべき存在で、近づきたいけど近づけない。
こういうマインドを持っていることに、私は深く共感する。
「何か面白いグッズとかお持ちじゃないんですか?」
「うちのトイレ、相撲部屋なんですよ。」
どういうことなのか尋ねると、どうやらトイレの中に
様々なグッズを配備しているのだという。
各種相撲関連ポスター。
番付表。
絵番付。
軍配。
そして、NHKのどーも君の相撲バージョン。
山本さんは、ダメを押す。
Ustreamで無料配信されていた時は、朝8時から、
前相撲から観ていたそうで、
ニコニコ超会議は2日とも完全プライベートで参戦したとか。
もう、十分だ。
山本さん、十分だ。
あなたは相撲ガールだ。
間違いない。
だが、これほど相撲を愛しているのに
何故この濃い情報を発信しないのか。
気になった私は尋ねた。
色んな年齢層の方が観ているので、それに応えるために
記号的に薄めて発信しているのだという。
違う!
その濃い情報こそ、我々が知りたいのだ。
我々と同じサイドであることを知れば、
山本さんに対する愛着が湧いてくる。
今日話して頂いたことこそ、発信してほしいのだ。
私は熱弁した。
頷く山本さん。
1時間はあっという間に過ぎた。
今後、山本萌子さんの発信は如何なるものに成るのだろうか。
そんなことを考えながら、彼女が好きな鯛塩ラーメンをすする私なのだった。
山本萌子さんのブログはこちら。
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