「次の九重部屋はどこだ?」次代の大相撲を牽引する部屋を予想する。第一回:伊勢ヶ濱部屋編

遠藤、千代鳳、大砂嵐、照ノ富士、逸ノ城ら、新世代の台頭。
琴欧洲、阿覧の引退。
鶴竜、豪栄道の昇進。
そして、大相撲ブーム。
この1年余りで起きた出来事を羅列したが、
相撲界の劇的な変化を、私は予想だにしていなかった。
以前、相撲界は2年先が闇という記事を書き、
その時の記事はこちら
阿武咲の幕内昇進も、遠藤の大関昇進も、そして稀勢の里の横綱昇進も
何が起きても驚かないと書いたが、
阿武咲の幕内昇進が現実味を帯びてきた。
つまり、先のことなど読めない、
そういう大相撲なのである。
しかし、そういう中で根拠の有る予想をすること。
これほど面白いことは無い。
20年前は、井筒部屋が全盛だった。
そして時代は二子山、武蔵川と移ろい、
今では九重部屋全盛という時代を迎えている。
誰が横綱になるか。
誰が大関になるか。
ここには不確定要素が付きまとうので
予想するのはなかなか難しい。
しかし、どこの部屋が隆盛を迎えるか、
ということに関しては兆候が見えるので
予想出来ないことも無い。
そこで、今回は「次の九重部屋は誰だ?」という
特集を組んでみたい。
まずは各部屋の力士について、以下のカテゴリに分ける。
◆関取 :2014年9月に関取の力士
◆元関取:2014年9月に幕下以下の元関取
◆金の卵:2014年9月に22歳以下の、十両以上未経験の幕下力士
◆銀の卵:2014年9月に23歳~25歳の、十両以上未経験の幕下力士
◆銅の卵:2014年9月に26歳以上の、十両以上未経験の幕下力士
◆注目株:三段目以下で十両以上未経験の注目すべき力士
そしてこれを各部屋ごとにカテゴリ分けし、
数年後に隆盛を誇る部屋を予想しようと思う。
例えば、日馬富士が在籍している伊勢ヶ濱部屋を見てみよう。
◆関取 :日馬富士、安美錦、宝富士、照ノ富士、誉富士
◆元関取:
◆金の卵:照強、富栄
◆銀の卵:
◆銅の卵:
◆注目株:
◆現状 :
関取が多く在籍しており、確固たる地位を築いた力士が
多いことが特徴である。
そして何より、次世代の大相撲を担うであろう
照ノ富士が居ることこそ、伊勢ヶ濱部屋の財産になる。
だが、一方で関取の多くが30前後である。
数年後を見据えると照ノ富士だけでこの大部屋を支えていくのは
流石に苦しいところである。
そこで、幕下以下に目を向けてみると、
照強と富栄という22歳以下の力士が居る。
素晴らしい運動能力を持つ二人で、
彼らが土俵に上がると自然と歓声も上がる。
残せないところを残し、素早い攻めを見せるところが
大きな魅力だが、二人とも170センチに満たず、体重も110キロ。
幕下を勝ち上がるにはまだ、時間が掛かる。
照ノ富士を支える次世代の力士の台頭が待たれるが、
そこに至るには少し時間が掛かる。
そのため当面はベテランの頑張りに期待したい、
というのが伊勢ヶ濱部屋の現状である。
◆今後期待される動向:
プロ野球球団に見立てて考えて、どのような補強(弟子のスカウト)が
求められるかと考えると、照ノ富士と同世代の学生相撲出身力士と答えるだろう。
完成度が高く、大相撲にもフィットしやすい学生相撲出身力士が入れば
彼自身が関取になり照ノ富士を支えることは勿論、
照強と富栄のライバル心に火を付けることにも繋がる。
ちなみに学生相撲出身力士という意味だと
現在宝富士と誉富士が在籍している。
2名ともに近畿大学。
外国人力士、学生相撲出身力士のバランスが良いのが
この部屋の特徴でもある。
ただ、比べて中卒高卒叩き上げ力士が少し弱い状況が続いているので
尚更照強と富栄の奮起が期待される。
というわけで、第二回は「今後も活躍が期待される、伝統の部屋」。
ご期待ください。
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