相撲の地位失墜の原因とは?2

ここ10年余りで相撲に対する
世間の評価は著しく変化してしまった。
相撲界が過去最高とも言える程の盛り上がりを
見せていたのが若貴・曙の頃であるから
この凋落は異常と言えるだろう。
とはいえ、人気商売というのは
盛者必衰・栄枯盛衰と言うべきそれで、
安定して人気を獲得し続けるということが
とても難しい。
古くはキックボクシング、
少し前であればJリーグ、
そして最近であれば総合格闘技。
一時的に人気を得ることは
メディアを有効活用し、そして時流に乗れば
割と可能なことだということが判る。


ブームをブームで終わらせるのではなく、
競技を支えるコアなファンをどれだけ
たくさん創ることが出来るか。
それが大変難しく、結局文化として
根付くには至らないのである。
幸いにしてJリーグは当時の異常なブームが
去った後も地道な活動を続けることによって
遂にファン層で一番多いのが40代という次元にまで
到達した。
だからこそ、既に文化として根付いていたはずの
相撲がここにきて一気に凋落するというのが
何とも解せないのである。
ここまで支えてきたファンの数は、
ブームの到来で獲得してきたそれと比較すると
遥かに上で、しかもその年齢層は果てしなく広い。
テレビを点ければ毎日地上波で生中継があり、
結果については各局のスポーツニュースで報じられる。
視聴者は特に努力しなくても情報は得られる環境に有る、
というのは他の競技と比較してもこれ以上無い程の
アドバンテージである。
これほど環境も整備されている。
コア層も根強く存在している。
本当に相撲人気は停滞しているのか?
私達はそう思い込んでいるだけではないのか?
原因を求めて、私は他の競技にも目を向けてみた。
するととある事実が浮かび上がった来たのである。
続く。

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