現役力士が一般人に教えてくれるイベント。相撲健康体操に行ってみた。後編
夏休みに両国で力士が一般人に相撲の基本動作を
毎朝教えてくれるイベントが有るらしい。
その名も、相撲健康体操。
偶然発見して、休みであることをいいことに
その日の朝7時30分には両国国技館前に足を伸ばした私。
幕下以下の力士が教えてくれるという話を
聞いていたのだが、右肩上さんや森麗さんはまだしも、
どういうわけかあの大砂嵐さんまで居るではないか。
朝からむやみに気分が高揚する私。
160人が集まる中、岩木山さんが取り仕切り、
相撲体操が始まった。
伸脚運動。
ストレッチ。
この辺りは体育の授業のそれと変わりはない。
正面に向かって力士の方たちが同じ動きをする。
最初に言葉で説明するのだが、
体の使い方については力士の方たちの動きを
よく見て真似る必要が有る。
限られた時間で様々な動きを教えてくれるのか、
一人ひとりに対して指導するのではなく
あくまでも力士は動きを見せてくれるのが役目なので、
本気でこの動作を体得するにはかなり頭を使う。
これは、思った以上に大変だ。
手の動き。
腕の動き。
体の向き。
足のうねり。
ピンポイントに見ても仕方が無い。
全体を捉えて、イメージどおりに再現する。
そうこうしていると、問題の動きが出てきた。
四股。
テレビで見ている、例のアレである。
見よう見まねでやったことはあるが、
誰にも見せられないので、1人でやりながら
1人で恥ずかしい思いをしたことも有る。
足を上げる。
片足で体を支えるので、バランスが取れない。
バランスを取ろうとすると、今度は足が上がらない。
どうにかして足を上げてみたいのだが、
体が倒れそうになるので、結局不恰好な次元でしか
足が上げられないのである。
大抵の参加者がそうで、老いも若きもそんな有様だ。
初めだから仕方がないのかもしれない。
だが、それもまた悔しい。
悔しいので、足が上がらない中で力士や
上手い人の動きを観察する。
どう考えても、自分よりも体重のある力士が
綺麗に四股を踏めるのは理由がある。
それは、恐らく筋力の問題ではない。
そうでなければ、子供が四股を踏めるはずが無いのだ。
要はバランスなのである。
体の使い方を覚えること。
足がよく上がっている人を見てみる。
すると、ひとつの発見があった。
膝の裏に、手を添えているのだ。
なるほど。
そういうことか。
確かに言われてみると、あの絵は見たことがある。
実際に試してみる。
おお。
思った以上に体が安定する。
足を上げただけで軸がブレていたのに、
上げた側の足のバランスが安定するので
軸を保つのが楽なのである。
しかし、力士の中には手を添えていない方も多く、
それほど高く足を上げることは重要ではないらしい。
とはいえ、この動きをするからにはやった達成感を得るためにも
綺麗さにはこだわっておきたい。
力士の動作に着目し、再現することが
これほど面白いことだとは思わなかった。
百聞は一見にしかず。
Seeing is believing。
真理は、洋の東西を問わないのである。
だが、四股を出来た気になっている私に、
柔軟体操という名の地獄が待ち受ける。
続く。
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◇特報◇
私、相撲健康体操に8/6と8/22参加します。
後編で体操の内容は明らかにしますが、
朝7:30~7:50で、現役力士が教えてくれる、
実に画期的なイベントです。
参加資格・料金などは一切ありません。
運動できる服装で、現地集合で実施します!
当方は吐合Tシャツを着用しておりますので、
お声かけ頂ければと思います。
また、終了次第近くで少しお話が出来ればと考えています。
詳しくはこちらを参照願います。
http://www.sumo.or.jp/kyokai/goannai/0016/natsuyasumi_2013.html
プロフィール欄のメールアドレスにメールをご送付のうえ
参加表明頂けますようよろしくお願い致します。