それでも、稀勢の里を諦めない。

もう何度この光景を観てきたというのだろうか。
またしてもこの繰り返しになってしまった。
その繰り返しにならぬことを望んでいた。
繰り返しにならない期待も見せていた。
自ら掴み取ろうともしていた。
その努力の跡も見えた。
それだけに、この負けは本当に堪える。
勝ちに行っての負けではなく、自滅での負け。その姿だけは観たくなかった。変化よりも、荒れる相撲よりも、何よりも観たくなかったのは、不甲斐ない負けだった。
変わって欲しいと望みながら、変わりつつあることを心強く思っていた。愛すべき弱さが失われることへの戸惑いと恐れすら抱くことも有った。
だが、昨日の敗戦で全て引き戻されてしまった。勢いも、覚悟も、何もかもが今までのそれに引き戻されてしまった。
15日間は短い。だが、その15日間で劇的に変わるのが相撲の面白いところであり、恐ろしいところだ。面白さに夢を見て、恐ろしさに引き戻された。
もう今場所のチャンスは残されていないが、3日残されている。3日も残されている。残酷な3日間だ。これほど残酷な3日間は無いと思う。
希望の光が眩いからこそ、失望の闇は深いのか。
堪える。
これは本当に堪える敗戦だ。
残酷な現実を突き付けられながらも、この消化試合に臨む。辛いことだ。勝とうが負けようが、本場所は続く。
それでも、私は稀勢の里を諦めない。
◇お知らせ◇
幕下相撲の知られざる世界のFacebookページはこちら。
限定情報も配信しています。

それでも、稀勢の里を諦めない。” に対して1件のコメントがあります。

  1. matuyuki より:

    私も絶対に諦めません!
    これからずっと、永遠に♪

コメントは受け付けていません。