稽古に1度しか行ったことの無い私と6名が見学に行ったら、とんでもないことになった。中編。
300万アクセス記念企画ということで、
稽古見学についてFacebookで募集し、人数を限定して
観に行くことにしていた。
そして、9月7日はその当日。
私を含めて7人が、それぞれ思いを馳せて
静かな町を歩く。
駅から少し歩くと有るその部屋に到着すると、
少しどぎまぎしながらも私はかつて
右肩上さんから教えてもらったように
インターホンを鳴らしたのだった…
ここで事情を明かすと、私は最近できたとある繋がりで
この相撲部屋には稽古の有無を確認する術が有った。
3週間前に前もってアポイントを取って、
9月7日であれば大丈夫だという回答を頂戴していた。
故に、この企画を開くことができたのである。
とはいえ相撲部屋に来るのはもう2度目なのに、
未だに精神的に圧迫感が有り、
皆が居る手前ビビっている様をあまり見せたくないので
平然とした面持ちでインターホンに向けて
体を屈めて回答を待つ私。
こういうのは大抵、鳴らす⇒気付く⇒小走りで来る⇒
受話器を取るというプロセスを踏むので、
秒にすると大体5秒程度は待つことになる。
張りつめていると疲れるので、
ふと一息を入れてみる。
とその時。
「はい?」
との回答。
予想以上に早かったことから、気持ちにブレが生じる。
一瞬で立て直して、ゆっくりと回答する。
「恐れ入ります、稽古の見学に来た者なのですが、
本日は開放してらっしゃいますか?」
はい、どうぞ。
そう言われる前提の質問である。
そして受話器越しに回答が。
「えー、今日は稽古はお休みなんですけど…」
?
…?
!
や・・・す・・・み?!
「え?!今日はお休みでしたか…分かりました。」
あまりの衝撃ぶりだったので、
その驚きを共有したくてわざわざ復唱してしまった私。
稽古を見られる前提で来ている参加者の方が、
目を丸くして驚いている。
そんなことが、有るのか?
それは私が聞きたい。
じゃあ、今日はどうするんだ?
楽しみに来て下さった皆様にどう謝ればよいのか?
そして、私に何か落ち度は有るのか?
一瞬でぐるぐると様々なことが駆け巡る。
明らかに戸惑う私を見て、察した参加者の方たちが
気遣いの言葉を掛けてくださった。
それは有り難い。
だが、考えてみると私にも出来ることは有った。
読者の方にも覚えていて欲しいのだが、
相撲部屋の稽古は、直前で中止になることが有るそうなのだ。
これは2か月ほど前に聞いた話なのだが、
部屋の事情などから当初は予定していた稽古であっても
中止にすることがたまに有る。
私自身、どうせ見学するなら確実に実施している方が良い、
という理由から、先方と協議のうえこの日を設定していたため、
まさかその「たまに」にブチ当たってしまうとは
夢にも思っていなかった。
だが、本来であればこの「たまに」にこそ思いを馳せて、
前日辺りに念のためヒヤリングしておくべきだったのだ。
それを私はしていなかった。
これは、痛恨の極みであった。
それにしても、この後どうすれば良いのか?
途方に暮れる私。そして参加者の方。
どうしてよいかわからない私たちは、
とりあえずこの部屋をバックに記念撮影するのだった。
続く。
◇特報◇
「幕下相撲の知られざる世界」では300万アクセス記念ということで
第二弾イベントとして9月28日にオフ会を開催します。
日時場所は未定ですが、参加ご希望の方はプロフィール欄を
参照のうえメールをご送付ください。
ちなみにFacebookページです。
限定情報も配信しています。
https://www.facebook.com/nihiljapk
オフ会に参加したいです