白鵬よ、あの立合の意図を説明してくれ。
何が起きたか分からなかった。
呆気に取られたというべきだと思う。
言うまでもなく、今日の白鵬稀勢の里戦のことだ。
痛めている左手を出す。
稀勢の里に詰め寄られる。
そのまま土俵を割る。
それだけの一番だった。
どう解釈すればいいのか全く分からない。
痺れる終盤戦での完全な自滅。
普通なら「こういう相撲も有る」で終わりなのだが、意図が全く見えない。肘の怪我の影響ならば、左手は出さない。そして、立合が合わないのであれば声を出せる。手を前に出す立合に、稀勢の里の何を突こうとしていたのかが分からない。
とにかく分からないことだらけなのである。
自分の想いも寄らない何かが起きると、その意図を探ろうとする。ましてや今日の一番など、説明が無ければ何も見えない。だが、この1時間の間でそれが出来た者は皆無だ。
それが分からなければどうにもならない。
肯定も否定も、賞賛も批判も出来ない。
だが一つ言えるのは、白鵬は先場所からこうした不可解な敗戦が多いのである。こういう時代である。この相撲を観て、様々な受け止め方が有る。ここ数年での不幸な出来事に結び付けるものも中には出てくる。事実そういうロジックで語るものが後を絶たない。私はそれが本当に辛い。
ここまで相撲が盛り上がってきたのは素晴らしいことだ。
だが、このような取組が続くとそういう機運は高まってしまう。
私はそれが事実とは異なると信じている。だが、疑われるとなると相撲自体にそのようなレッテルが貼られてしまう。本当に恐ろしいことだと思う。
だから、白鵬には説明をしてほしい。
それ以外に救いの道は無いのだ。
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“白鵬よ、あの立合の意図を説明してくれ。” に対して1件のコメントがあります。
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今日の日馬富士戦を見る限り何かしらの不調でしょうね。
それかもしかしたら目標を失ってしまったのかもしれません。
朝青竜の様な強大な存在が居ればそれを打倒する為に頑張れたのでしょうが