新横綱に対して要求することとは?

横綱審議委員会の鶴田氏が日馬富士に
コメントをしているという。
横綱審議委員会審議委員としては
これは見過ごせない話である。
結局どのようなコメントだったかというと、
・13勝はしなさい
・大関には全部勝ちなさい
・品格は厳守
とのこと。
横綱に成り立てで、様々なイベントに出たり
精神的にも肉体的にも大変な事情を抱える
相撲界の新たな顔に対して酷な要求をするものである。


ファンの目線を語りながら、自分の理想の横綱像を語るという
デリカシーの無さに苛立ちを隠せない。
とはいえ、横綱審議委員の横綱に対する要求には
いつだってブレが無い。
そういう意味で言うと、今更腹を立てることも無いだろう。
彼らは如何なる時でも横綱は強く、人間的にも完璧で有るべき
という主張をしているのだ。
そこに共感するかしないかは別の話である。
そう。
横綱審議委員会とは、サンデーモーニングに於ける
張本勲的ポジションなのである。
つまり彼らは彼らに与えられたポジションとして
ポジショントークに徹している。
そう考えると非常に自然なのだ。
と、ここまでが今回の横綱審議委員会の
コメントに対する感想なのだが、
では、本来横綱初場所の新米横綱に対して
一体私達は何を求めるべきなのだろうか。
勿論私は彼らのように愛無き要求をするつもりは一切無い。
だが、要求の水準を徒に下げることは新横綱に対して失礼である。
日馬富士の立場を考えることは
ファンとして一つの在り方だが、
最高位の力士に対して同情的な眼差しを送ることは
成長の妨げにさえ繋がりかねない。
結果が出ずともポジティブな評価を下すことは
ハンカチ王子を生み出すことにもなりかねないからだ。
ただ、問題なのは横綱審議委員会の要求ラインは
あくまでも彼らの主張であり、
公に要求されるボーダーラインではないということである。
権威を持った人間がボーダーラインを設けることは
その基準に妥当性が有ると判断されかねない危険性が有る。
私は横綱審議委員の主張に違和感を覚えたことから
横綱審議委員会を審議するという
倒錯した立場を取ることを始めたが、
その私が肩書を利用して要求のラインを設定したのでは
私自身が横綱審議委員会と同じことになりかねない。
だからこそ、私の主張はあくまでも
個人的なものだということを下敷きに考えてもらいたい。
さて、話を日馬富士に要求されるラインということだが、
高すぎず低くもない水準を考える必要が有る。
成績であれば12勝というのが一般的な横綱の
平均ラインということは以前データ分析で語った通りなので
この辺りを参考にしてもらえば特に問題無い。
また、大関に対して全勝というのは、
大関が5人居ることと12勝3敗がボーダーであることからも
現実的な要求ラインではない。
客観的に求めるものはこんなところだろう。
あとは各個人が日馬富士に求めるものを要求すればいいと思う。
人間性も求めたい人は品格という観点で見ればいいし、
力士としての強さを求める人は、強さに特化すればいい。
私個人としては、白鵬との取組で、
新しい白鵬の顔を白日の元に晒すような、
そういう激しさを見せてほしい。
私が日馬富士を特別だと感じたのは、
先場所の激戦故でありそれが出来るのは
日馬富士しか居ないからである。
ただ、繰り返すがこれはあくまでも私の願望である。
私はそれを肝に銘じたい。
ミイラ取りがミイラにならないよう、
自らの主張には責任を持ちたいのである。

新横綱に対して要求することとは?” に対して 3 件のコメントがあります

  1. mongoal より:

    大関陣に全勝して13勝ということは、裏を返せば関脇以下に負けて良いともとれ、矛盾している気がしますね。
    下位力士に負けたら負けたで、また文句言うんでしょうね。

  2. sensho より:

    ある意味横審は「定型文」を発しておけば良いわけで、つくづく「気楽」なポジションですね(苦笑)
    親方衆など周辺から、何やら「ほとぼりが冷めた」感を感じてしまいます。それ故、両横綱の激しい意地の張り合いによって土俵上から「緊張感」を高めて頂きたいと願います。
    また管理人様の、吐合関の取組&幕下考察を楽しみにしております。

  3. 斉藤光洋 より:

    常に最低でも白鵬の次の成績を維持すること
    また3場所前の7勝7敗で千秋楽に八百長で白鵬に勝った相撲
    が今後無い様に願いたい
    はっきり言ってこの千秋楽に白鵬に勝てるわけがないにもかかわらず白鵬のほうで自ら土俵を割った相撲はモンゴル人同士の八百長を感じた一番だった
    2場所連続全勝優勝は横綱になって当然だが、3大関が休場してでの全勝なため価値が半減する
    3場所前の成績でまた終えるようであれば即刻横綱降格も考えてはどうか
    もう一場所様子を見てもよかったことの無いように願いたいものだ

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