気になる元力士の店に行ってみた。第一回:清瀬海の店「スナック愛」編。Part4(完結編)

元力士の店というのは、興味は有っても
力士時代の残像が有るために
様々な感情が邪魔をして、なかなか足を運ぶには至らない。
そこで、私は元力士の店の知られざる実態を
解明すべく、立ち上がった。
第一回目は、あの清瀬海の店
「スナック愛」。
錦糸町という土地柄と、力士と会うことに対する緊張ゆえか。
様々な葛藤は扉を開けることで乗り切る私。
すると、そこには清瀬海が居た。
元力士と膝を突き合わせて1対1という状況に戸惑いながらも、
話してみると思った以上に普通の青年である。
そして、「あの清瀬海が何故スナックなのか?」という疑問も
自らの適性を見定めて下した決断だったことが明らかになる。
現役時代の印象とは異なる市原孝行さんが、
過去ではなく今を生きているのだということを思い知らされる。
そして、清瀬海さんの店ということも有って
必然的に話は相撲に関することに集中する。
相撲界に流れる有名な噂や、
超有名ファンの方のマナーに関する苦言、
そして将来有望な幕下力士に関する予測。
私も常連さんも興味が有ることばかりなので
初対面でありながら話に花が咲く。
ここで常連さんから気になる質問が。


幕下に落ちたある力士のファンなのだが、
彼には一体何が足りないのか、というもの。
既に一度は幕下から十両に上がってきた力士なので、
技術的なものか、それとも相撲スタイルに関わることなのか。
いずれにしても乗り越えてきた力士なのだから
そういうポイントに帰結するのではないか。
その力士の特性を考えながら、私は清瀬海さんの回答を予測していた。
だが、清瀬海さんの回答は、私の予測とは大きく異なっていた。
「稽古が足りないんですよ。」
この回答には、私はちょっとした反発を覚えていた。
私はその力士の辿ってきた経緯を知っている。
苦労を重ねてその果てに十両を勝ち取った存在なのだ。
ここに来て一体何故その結論なのか。
それはよく有りがちな精神論、根性論に基づく苦言なのではないか?
もしくは彼をよく知っているが為の、冗談なのではないか?
ちなみに清瀬海さんは、この力士のことをよく知っているそうである。
私は笑いながらこの辺りを失礼にならない範囲で質問してみた。
すると、清瀬海さんは笑いながらもきっぱりとこう話してくれた。
「私も番付を上がる時は、必ず毎日朝と夕の2回は稽古していたんです。」
不遜なイメージと、学生特有のテクニックを前面に出すスタイル。
失礼ながら、私は学生相撲の時の経験値をベースに、
よく言えば最短距離で、悪く言えば要領良くこの厳しい世界を
生き抜いてきた方なのだと思っていた。
勿論、この言葉を立証するモノは何もない。
あとは、信じるか信じないか。
ただ、先の動機でこのスナックを開店した方が
自分だけが良く映るような発言をするとは思えない。
それは、この店に飾られた多くの力士のサインが物語っている。
厳しい立場に有る方が、今もなお、
現役力士から変わらぬ信頼を得ている。
だとすれば、この言葉はおそらく真実なのだ。
学生出身であれ、たたき上げであれば、外国人であれ、
のし上がるには血の滲むような努力を要する世界。
それが、大相撲なのだ。
力士も同じ人間である。
だが、やはり力士は我々の想像が及ばぬような
地獄を経て来ているのだ。
必要以上に壁を作るべき存在ではない。
だが、彼らはやはり凄い人達なのである。
是非また行こう。
そして、今日聞くことが出来なかった謎を解明しよう。
そして、スナック愛だけでなく、様々な店に行ってみよう。
登戸で降りるところを新百合ヶ丘まで寝過ごしながら
そういう思いを強める私なのであった。
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気になる元力士の店に行ってみた。第一回:清瀬海の店「スナック愛」編。Part4(完結編)” に対して1件のコメントがあります。

  1. きしめ より:

    十両経験のあるその力士、
    北はり磨??
    あと苦労人で思い当たるのが、
    阿夢露、鬼嵐、千昇あたりかな…
    清瀬海が木瀬部屋だったことを思うと、やっぱり北はり磨かな??

  2. nihiljapk より:

    北はり麿ではないです。
    彼は15時間稽古している、という逸話まで有るくらいですので 笑
    まぁそこは予想してみて下さいな。

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