幕下個性派列伝 Vol.3 大露羅 4

相手の攻めを受けるのが唯一の戦略のため、
270キロの巨体を崩す攻めが出来る相手だと
なす術が無い大露羅。
既にそのキャリアも12年を迎え、
致命的な弱点を抱えていながらにして
これを改善出来ていない様子を見ると
劇的に成績向上することは無いと言わざるを得ない。
12年も現役を続けていれば、
現在のままではどうにもならないということを
誰よりも理解しているのは他ならぬ本人であろう。
そうすると、一つの疑問が湧く。
何故彼は現役を続けるのか?
ということである。


三段目と幕下を行き来する成績では
現役を続けることに意味は無い。
普通であればこの成績で現役を続けるのは
自らのキャリアに幕を下ろす事に対する
モラトリアム期間という説明をすることが
一番納得がいくのだが、彼の場合は状況が違う。
そう。
彼はロシア人なのである。
そもそもロシア出身の力士としては
露鵬や白露山といった存在が思い出されるが、
彼等は大麻吸引問題で相撲界から追放をされてしまった。
狭い相撲界の中で、更に同郷となれば
近い距離で接していたのではないか?
と想起することは非常に自然なことなのだが、
疑わしきを罰したこの事件に於いて
全く名前が挙がらなかったということは
もはや異常事態である。
先が見えない中で現役を続け、
そして一番手近にして最強の誘惑にも
全く屈しない大露羅。
つまり、彼は変わり者なのだ。
ただ、彼の取り口を考えると
残念ながら現役を続けることも誘惑に負けないことも
高い精神性からその判断を下しているとは
到底思えない。
麻薬という誘惑には負けず、
しかし食欲には屈し続ける。
謎の価値観を持ち、独自のスタイルで
幕下フリークに話題を提供する大露羅。
BSで幕下相撲を観る機会が有れば、是非ご覧いただきたい。
…三段目でお目見えする可能性もあるが。

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