次郎さんの唯一無二の呼び上げを堪能できる僅かな期間を楽しもう

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ブログ開設当初は本当にひどいことを書いていた

このブログを運営してもう13年が経過しました。

最初の3年くらいは本当にひどいことを書き連ねてきたような気がします。当時は素人のブログだからということで怖いもの知らずだったことから爆薬を身に着けて特攻するような危険なマネをたくさんしてきたように思います。

元市原のスナック愛に潜入したり。

国技館のダメな土産物を買い占めたり。

力士の四股名にダメ出しをしたり。

多くの方から楽しんでもらい、特に2013年を境に知名度が爆発的に向上したことが良い思い出になっています。先日もトークライブの二次会で話に出るのはそういう黎明期の危険なエピソードが主だったこともいかに私が怖いもの知らずだったか気づかされます。

いやー

今はそんなこと出来ないですからね

立場も付きましたし、世の中がポリコレでうるさくなったということもあり、表現は色々と選ぶようになりました。そうでなければ色々と面倒で仕方が無いんです。

まぁ言いたいことは書きますが、前と違うのは出来る限り別の角度からの見方も入れていくということ。多様な見方を混ぜることによってどんな危険な見方であっても一応中和することは出来ることを私は学びました。まぁ狡い技術なんですけどね。

ただ。

そんな私でも13年前から踏み入って書けなかったことがありました。

そう。

それが「次郎さん問題」です。

「次郎さん問題」は口に出すのをためらいがち

当時私は次郎さんの呼び上げのことを「J問題」というイニシャルトークで誤魔化して書いたことがありました。

当時のブログはこちら

まぁバカ受けだったんですよ。

取組の後半に出てくるあの微妙に音を外し続ける呼出はいったいどうなっているのか?という趣旨の話です。

正直ね

誰しも思っていることです。

「次郎さんの呼び上げは音が合っているか?」

という問いを100人にしたら100人が外れていると言うことでしょう。まぁそれくらい誰の目にも明らかでして。

凄く変な話なんですよ。

力が及ばない力士が居たら「~は弱い」ということに対して躊躇する人はそんなに居ないじゃないですか。

稀勢の里は精神的に弱いとか、逸ノ城は自分に甘いとか。こういうのってカジュアルに言えるし、なんだったら笑い話にさえできます。

でも、次郎さんの呼び上げについては違うんです。

なんか、ためらっちゃうんですよね。

触れてはいけないヤバさみたいなのってあるんですよ。

なんか、怒られちゃいそうな怖さ。

自分が悪者になってしまうようなそういうためらいが出てくると、とりあえず言うのは避けておくかってなるか、身内で信頼関係がある人にだけこの話をするか。

ある意味これって優しさです。だけどその優しさが結局、J問題をここまで引きずってしまったんじゃないかとも感じているんですよね。

もっとカジュアルにJ問題が語れたら状況は違ったんじゃないかとも思うんですよ。

口汚く罵りなさいっていうわけじゃないですけど、流石にそれはマズいよ、って言えたらなぁっていうのは今になって感じる部分です。

次郎さんの呼び上げを楽しんでいる自分が居る

ただね。

当時のブログにも書いたんですけど、私は楽しんでいます。

だって、呼び上げのプロが常に音外すとかそんな話ある?ってことじゃないですか。

まだインターネットとか無くて、人知れず音痴で、普通は淘汰されるか必死の努力で克服するところをあの呼び上げがそのまま形になってしまった。

そして見る人たちが腹の中では音痴だと思いながらもアウトプットするときは「独自の呼び上げ」とか配慮するようになった。

聞きようによっては味わいがある、とかなんなんだよ本当に。

こんなの奇跡ですよ。

多分今後こんな呼出は現れないと思います。

今ならネットニュースとか2chまとめサイトで面白物件扱いされて、心が折れておしまいでしょうね。

たぶん、次郎の前にも次郎は居ないし、次郎の先にも次郎は居ない。

だからね、

私は今本心で次郎さんの呼び上げを待っています。

別にいい話に持っていこうとしている訳でも何でもなくて、単に聞きたいんですよ。あの呼び上げをね。

私、練習しちゃいましたもん。

どうやったらあんな風に外せるか?って。

そうしたらね。

あの外し方出来るようになったんですよ。

ただ、やっぱり本家とはちょっと声の外し方が違うんですよね。どうしても一度音程が合っているところに合わせて、そこからずらすから似て非なるものになる。

つまりね、

次郎さんは次郎さんなんですよ。

根っからずらすというのは技術じゃなくて、能力なんです。

やってみればわかります。

これほめているのかけなしているのかよく分かりませんが、まぁそうなんです。

もう次郎さんの声を聴ける時間はわずか

ただね。

次郎さんボチボチ定年なんですよね。

国技館に誰かと行くと次郎さんが出てくるたびにどうしてもそういうリアクションをしていましたけど、でも、呼出でそこまで話題を共有なんて出来ない訳ですよ。

勿論これは呼出が全員技術を研鑽して、素晴らしい呼び上げをしていることが前提ではあります。そんな中で次郎さんが居るからこそ異質というのは強調したいところです。

稀に見るというか恐らく次郎さん以外の誰もがその領域に達していないあの呼び上げが見られる時間はあと僅かなんです。

私がこの15年くらいの間で見てきた中で、大相撲の前人未到の領域はいくつかありました。

白鵬の形の無い強さ。

服部桜の心技体完ぺきな弱さ。

大の里の比類なき成長。

こういうものってリアルタイムで見てきた人は見ていない人に伝えたくなるんですよ。他では例えようのないものですからね。

強くても弱くても、善でも悪でも極めたら残るんですよ。次郎さんの呼び上げっていうのはそういうジャンルのものだと思います。

次郎の呼び上げとしか形容できない、あの空間を私は初場所楽しみたいと思っています。

ただ。

とても残念なことなんですけど、どういう訳か次郎さんの呼び上げってNHKだと絞られることが多くてあまり聞こえないんですよね。

あれどうしてなんですかね。

視聴者への配慮なのかな。

他の呼出さんの時には見られないように感じます。

だから、残り僅かですが堪能できないかもしれない。

これは結構頭の痛いところなんですよ。

とにかくね、次郎さんの呼び上げをちゃんと聴かせてほしいということは声を大にして言いたいです。

単純に楽しんでいるんです。

他意は無いです。

そういう呼び上げって他にないじゃないですか。

NHKに投書すべきことなんですかね、これは。

うーむ。

次郎さんの唯一無二の呼び上げを堪能できる僅かな期間を楽しもう” に対して1件のコメントがあります。

  1. kojuro より:

    次郎さんの呼び上げ。音痴だというのは知っていますが、国技館に行ったのがたった一度きりなので生で聞いたこともなく。テレビでも、実はハッキリと聞いたことがありません。NHKは、わざと音量を絞っているのでしょうか。

    そうですか。次郎さん、定年ですか。聞いてみたいです。独特の、次郎節。

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