【個性派列伝】 Vol.2 隆の山
秋場所の番付発表で遂に入幕した隆の山。
最近何かとメディアを賑わすことが増えた隆の山。
チェコ出身の彼のことを
最近爆発的に増加している外国人力士の
一人として扱うのはある意味正しいし、
しかし間違っている。
そもそも隆の山って誰?
という方も数多くいるかと思うので
まずは彼の沿革から説明していこうと思う。
隆の山。
チェコ出身の28歳。
そもそも28歳での新入幕、しかも
外国人力士にもかかわらず、
というところにまず異色の経歴であることが
窺い知ることが出来るだろう。
ヨーロッパ出身。
近年グルジア(黒海)、ブルガリア(琴欧州)、
エストニア(把瑠都)、ロシア(阿覧)と、
オランダが居れば前田日明のリングスと
見紛うばかりの多様さではあるのだが、
彼の場合は他のヨーロッパ出身力士とは
訳が違う。
その違いは、一目見れば明らかになる。
…マゲとフンドシを除けば、
誰がどう見ても彼は力士ではない。
プロレスラーに例えるにも細すぎるという
隆の山は最近、100キロに満たない新入幕力士として
ワイドショー的な観点から注目を集めている。
柔良く剛を制する、という言葉が一人歩きし、
体格の大きなものが本人に一切の非が無いまま
何故か悪役扱いされる昨今に於いて、
隆の山はその体格だけで既に
安い感情移入の対象と化している。
小さいのに頑張る隆の山。
細いのに力負けしない隆の山。
チェコ出身なのに残念な頭皮の隆の山。
確かに隆の山の場合は体格がアスリート型、
いや、既にアスリートのそれであることが
彼の相撲や相撲人生を語る上で欠かすことの出来ない
要素の一つなのであるが、
単に「小さいから頑張れ!」で終わらせるには
惜しい存在であるということを語りたい。
【注】
隆の山は次回以降に説明するが、
幕下経験が非常に長く、
半年前までは幕下を雄弁に語る存在であったことから
幕下相撲の魅力を語る上でも
彼の特集をするに至ったということをご理解ください。
続く。
こんばんわ
亀山Pさんの仰る通りだと思います
シリーズモノは「最後までやらないと」なんて考えてしまい多少アンニュイな気分に僕もなってしまいます。僕はそういう時、プッツリと途中で打ち切っちゃいます・・・^^
それでは~