【個性派列伝】 Vol.2 隆の山 2

遂に入幕した、
幕下代表(と勝手に私は思っている)こと
隆の山。
体格からして既に幕下のそれで、
未だ100キロにも満たない彼は
その辺を歩いているデブよりも軽量である。
それ故彼は新入幕が3名居る中で
偏差値の非常に低い注目を集めているのだが、
本当に重要なのは、実は体格ではない。


外国人の相撲を語る時、
よく有りがちなのが、身体能力に勝る
ということである。
多分に漏れず、隆の山も身体能力に勝るからこそ
この地位にまで上り詰めたのであるが、
こうした陳腐な言葉で説明する範囲に留まらないのが
隆の山という男である。
つまり、身体能力が異常なのである。
「身体能力が高い」などという表現は
せいぜい普通の外国人や
有望な日本人に当てはまる言葉だ。
そうした身体能力の高さをベースに
スピードやパワーを相撲にブレンドする形で
要所で優位を保つ。
そしてその優位性が決め手となって勝ちを収める。
しかし、隆の山の場合はそうではない。
つまり、圧倒的なスピードとパワーで
ある一定の形に持ち込み、ぶっちぎるのである。
彼の相撲は、はっきり言って相撲ではない。
何故なら、相撲の形を成していなくても
勝ててしまう故に私達が想像している
いわゆる相撲を取らずとも結果が出てしまうのだ。
勝つときは圧倒的。
しかも、見たことが無いような
異常なスピードとパワーで躍動する、
謎のチェコ人。
誰もが彼の相撲を見れば忘れられなくなる。
そう。
それほど異色で、凄味があり、
そして未完成なのである。
ではなぜ彼は30目前まで
幕下に甘んじていたのだろうか?
続く。

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