白鵬と日馬富士の2横綱体制の今後を予想する。
日馬富士が優勝した。
挑戦者の立場から白鵬に対して
自分の得意な形に持ち込んでの勝利、という訳ではなく
むしろ相手の態勢を崩し、土俵際に追い込んだ挙句
見事な投げで決めたのだから、もはや同等である
との印象を強める結果となった。
特に、土俵際に追い込む態勢では
北尾がかつて小錦を倒した様子を思わせたし、
そして最後の投げに於いては白鵬が横綱のプライドを賭けて
片足で驚異の粘りを見せるという
一人横綱時代では見られなかった光景が
そこには広がっていた。
それもこれも、日馬富士が白鵬を凌ぐ力量を身に付け、
且つ気力が充実しているが故である。
そこで気になるのは、これからの勢力図だ。
朝青龍との2横綱体制から彼の引退に伴い
1人横綱を経て、既に6年もの間横綱として
相撲界を牽引し続ける白鵬と
同等の存在として現れた日馬富士。
若さゆえに朝青龍との2横綱時代に
大きな消耗をせずに切り抜けられたため、
ここまで大きな怪我も無く
肉体的にコンディションを落とすことが無かった
白鵬ではあるが、今後は今日のような取組が
毎場所繰り広げられるわけである。
そうした時に、一体彼ら二人はどうなるのか。
過去の1横綱から2横綱へと移行した事例を
振り返り、今後の展開を予想しようと思う。
◆朝青龍・白鵬(平成19年7月~平成22年1月:18場所)
朝青龍:
優勝:5回(全優勝数:25回)
休場:5場所
白鵬:
優勝:9回(全優勝数:22回)
休場:0場所
◆曙・貴乃花(平成7年1月~平成10年5月:21場所)
曙:
優勝:2回(全優勝数:11回)
休場:7場所
貴乃花:
優勝:11回(全優勝数:22回)
休場:3場所
◆輪島・北の湖(昭和49年9月~昭和53年5月:23場所)
輪島:
優勝:6回(全優勝数:15回)
休場:5場所
北の湖
優勝:11回(全優勝数:24回)
休場:0場所
後で横綱になった者に有利であり、
先の横綱は成績が伸びないばかりか
休場までも増えてしまっているのだ。
丁度年齢差もあるため、勤続疲労も溜まっている状態で
実力者が台頭してくるということは、
つまり怪我のリスクが高まり、ベストな相撲が取りにくくなる
ということを意味している。
それは曙や輪島といった横綱の中でも優秀な力士でも、
果ては優勝回数25回を誇る朝青龍でさえ
例外なく起きている事例なのである。
果たしてこれは只のジンクスなのだろうか?
朝青龍との戦いを経て、そして一時代を築いた白鵬が
今度は同郷のライバルたる日馬富士との戦いに挑む。
歴史は繰り返すのか、はたまた新しい歴史が創られるのか。
二人の今後に注目である。
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コメントありがとうございます。
実績と消耗度を測るには、横綱としては
優勝回数と休場回数が妥当ではないかなと。
するとやっぱりひとつの方向性が出てくるもんです。
白鵬もこれから下降線をたどるとは思えないのですが、
あと3年は見ものです。
幕下や三段目は面白い力士が多いです。
完成されていない分だけ、こちらが
将来図を想像しながら見て居られるので
それがとても面白いですし、
上積みが無くてもその分だけ彼らの生き方を
相撲から感じることが出来るので、
ただ相撲を見るだけではない楽しみ方が出来るのです。
ぜひまたご覧ください。
ちなみに私のお勧めは吐合、旭大星、
大雷童と言ったところです。
コメント失礼します。
白鵬・日馬富士時代の名勝負が何番見れるのかは確かに楽しみですね。千秋楽の相撲は素晴らしかったです。
いままでの歴史からすれは
あとから横綱になった方が優勝回数が多いのは年齢的なものはあるかもしれませんね。面白いデータだと思います。
日馬富士が白鵬より1歳年上ということで、今までのデータに当てはまるとは言い難いですが、一人横綱の勤続疲労という面からみると当てはまるのかもしれません。
白鵬には来場所こそ優勝してほしいと個人的には思います