相撲メディア・評論に思う。

私はスポーツを観る楽しみの一つに
観戦し終わった後で記事やコラムを読むことが挙げられる。
私自身、そのスポーツに精通しているわけではないので
目の前で行われている結果やプロセスに対して
どのような見方をすれば良いかが
整理できない時も有るし、
感じたことに対して自信を持てないことも有る。
そうした時に、翌日スポーツ誌を読んだり
専門誌を購入することでそうした気持ちを整理する。
または、気づかなかった視点を得られたことに対して
すーっと腹落ちした気持ちになる。
そのため、観戦した後で記事を読むことによって
完結するというのが私のスポーツの見方である。
そのため幕下相撲に興味を持ってから、
情報を求めて雑誌が無いものかと探してみた。
すると判ったのが
今相撲界で存在している雑誌としては
月刊誌の「相撲」のみだということだった。


「相撲」誌が悪いという訳ではないのだが、
以前有ったNHKと読売による雑誌が近年廃刊になったため
「相撲」誌のみになった、のだという。
相撲に関する全般的な情報が得られる
非常に有り難いのだが、反面で「相撲」誌からしか
情報が得られないため、得られる情報には
限りが出てしまう。
また、ここが一番の問題なのだが、
ある事件や意見の別れる事柄について
客観的な見方が提示されにくいという点も挙げられる。
サッカーや野球については
専門的に取り扱うスポーツジャーナリストが数多く
存在しており、各々が各々のスタンスを持っているために
意見の取捨選択をすることが出来る。
勿論サッカーについてはポジティブな見解に対する
逆張りとも言うべき悲観論を提示することが
ジャーナリストとしての個性を発揮する、
という側面があるからなのか、
競技に対する愛情よりも自身のナルシズムが
滲み出てしまうことが多くて嫌になることも有る。
提示される意見が横綱審議委員会や
辛口の元力士に限られているため、
見ている側が違和感を抱いてしまい、
そのやり場としての雑誌もコメンテーターも存在しない。
こうした中で、新たな試みとして
相撲フリーペーパー「TSUNA」が創刊された、
というニュースを目にした。
相撲への愛情に満ち満ちた、素晴らしい内容だった。
こうした試みが、観ている側の違和感や
日々感じていることの代弁者になって
観る・読むという一つの流れを円滑にしていくことに
繋がれば、と思う。
私がブログを書いているのは正にこういう目的で、
一つの見方を素人が提示することで
共感するにしても反論するにしても
相撲を観る上で選択肢が出来れば良いと考えている。
一般人が意見を提示できる時代だからこそ、
雑誌という媒体が廃れたという側面は確かに有るが、
見解に優れた有名人や専門家による意見が
提示されることによるメリットは計り知れない。
「TSUNA」誌の発展を祈りたい。

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