吐合、再起。

幕下付け出しデビューから、
史上初の番付外への降格。
名前だけで見始めたはずの吐合が
まさかこんなことになろうとは
予想だにしていなかった。
デビュー当初は、すぐに十両・
幕内への出世を果たし、
「北の鵬」とか、
どこでも居そうな名前に改名して
相撲界と世間で折り合いを付けて
上手く生きていくのだとばかり思っていた。


だが、現実はそう甘くはなかった。
十両の壁・プロの壁に加えて
ケガという現実。
相撲巧者なだけでは生きていけない、
相撲界の厳しさ。
名前だけが奇妙という個性の男を
ニヤニヤしながら見ていただけだった私の中で、
吐合は元エリートが前代未聞の挫折を経て、
再起を賭ける男という位置付けに変わったのだ。
何度も言うが、相撲は至ってオーソドックス。
そして、顔も体格も普通。
ちなみにケガの影響で
足が細い。
何かに秀でているわけではない。
興味を持つとすれば、結局は名前である。
ケガから再起した吐合は、
その後1年で幕下に返り咲いたものの、
4年間は幕下10枚目から30枚目の間を
行ったり来たりのいわゆる
エレベーター状態なのだ。
ここまでの経緯からも判るように、
私は既に吐合ウォッチャーである。
そして、彼の様子をBSで追うことによって、
実は幕下には幕下の、
4時半からの相撲では観ることが出来ない
濃密な世界を知ることになったわけである。
-吐合の項 終わり-
次回から幕下相撲の特徴について語ります。

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