【ニュース】アフリカ人力士、豚NG…宗教上の理由で。

以前当Blogで取り扱った、エジプト人力士
アブデルラーマン・シャランに問題が発生した。
そう。
宗教上の理由で豚が食べられないというのだ。
イスラム教徒のアブデルラーマン・シャランは
当然のことながら豚が食べられない。
これは大問題である。
ご存じのとおり、通常ちゃんこには
豚肉が付きものだ。


大嶽部屋の期待の若手。
世界大会でも既に実績があり、
その世界には厚い壁があると評判の
幕下力士にすら25勝1敗と相手にしない。
しかし、相撲界としては入門が早ければ先輩という
鉄のヒエラルキー構造がある。
この日本独自のカースト制度は相撲のみならず
お笑いやその他のスポーツ、
ひいては名も無き中学校の部活動に至るまで
浸透している文化なのである。
いくら彼が優秀だとしても、ここで
期待の新人を優遇したのでは大嶽部屋が
培ってきたこれまでの文化が木っ端微塵に破壊されてしまう。
新人を取るか。
既存の文化を取るか。
そしてここにはもう一つの問題がある。
親方、大竜である。
彼は元十両に過ぎず、親方としては実績が
貧弱と言わざるを得ない。
つまり、彼が弟子達に発言権を持つには
親方としての実績や信頼をコツコツと積まねば
ならないということだ。
実績があれば信頼は築かずとも
最初から構築されている。
だが、実績が無い場合は構築しなくてはならない。
そんな大竜がこの状況で異分子を受け入れ、
異分子がスムーズに立ち上がるのと
既存の弟子を納得させるという
難事業をどうにか達成させる必要がある。
さぁどうする?
大竜。
これは彼の人間性がお笑いウルトラクイズ並に
問われる状況なのだ。
そして彼は、一つの決断をした。
豚を使わない、ということである。
考えてみると宗教的な理由なのだから
これは致し方ないのだが、前述の通り
その他の弟子からすれば新参者のために
自分達の風習が壊されたとしたら
これはいい気がしない。
ましてや相手は外国人である。
カタカナで「ガイジン」という捉え方をする人種でもある。
私はむしろ、アブデルラーマン・シャランの将来と言うよりは
大嶽部屋のこれからの力関係が気になる。
アブデルラーマン・シャランが早く部屋頭になれば
解決する問題とはいえ、紛糾は避けられまい。
そしてニュースの記事を読むと、更に衝撃的な
件があった。

日本語を覚えるために英語を話せる後援会関係者に
臨時家庭教師を依頼した、というのだ。
大丈夫か?大嶽部屋。
部屋関係者でなくとも懸念は尽きない。

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