Numberwebに「相撲は本当に体重が重い方が有利?番付が上がるほど小さくなる影響度。」という記事を寄稿しました。

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何故力士達は体重を増やすのか

Numberwebに「相撲は本当に体重が重い方が有利?番付が上がるほど小さくなる影響度。」という記事を寄稿した。

記事はこちら。

最近の力士は怪我が多いと言われる。休場自体は横ばいなのはデータからも立証されているが、問題になっているのは怪我の長期化という点である。理由を考えると、過去との比較という意味で誰もが行き着くのが「大型化」というポイントだ。言い換えると、力士達は勝つために体重を増やすことを選んでいる。

今の力士達がだらしないから体重を増やすことを選んでいる訳でないこと想像に難くない。軽くて勝てるなら無理して食べるような真似はしないし、そもそも増やすということ自体大変な努力が必要だ。身を削って、増量する。一見倒錯しているようにも思えるが、今の大相撲はそれがトレンドなのである。

しかし、実際はどうなのだろう。
体重と成績との相関関係を示した記事を私は知らない。
ここにもまた、立証されていない常識が存在しているのだ。

体重が重い方が強いのだろうか。
どの程度の体重差で優位性が見られるのか。
私は検証することにした。

結果は、実に興味深いものだった。

大相撲にも、データ分析を。

大相撲の世界は、明確な数字のような論拠を以て戦略や方針が決められることは無いに等しい。例えば野球の世界ではもはや数字がチーム編成を決めるほど重用されている。数字だけが全てではないし数字に出ない部分の中にこそ競技の醍醐味があることを私は知っている。

数字にでないファインプレーもあるし、選手の価値を表現できているとは言えない数字も存在している。前者は守備位置で防いだアウト、後者は追いついたが故に弾いたエラーのようなものである。故に、数字というのは使い方を間違えると途端に誤った方向に突き進みかねないリスクがあるものだ。

ただ、大相撲の世界は数字があまりにも少ない。データはあるが、分析が進んでいない。力士の優秀さや大相撲の傾向を示し、将来に向かってどうあるべきかを示す一つの根拠として数字を使う人が居ない。これは大きな問題だと思う。

だからこそ私は今、数字を使って大相撲の今を映し出し、多くの方に考えてもらいたいと思っている。
ふーん、で終わるものでなく、理解を深めて意見を持ち、それぞれの方が発信することで何かが変われば良いと考えている。
今回の記事はそういう願いを込めて、大型化というトレンドに対して一石を投じたものでる。

「体重差は上位になればなるほど意味を成さない」

まずは、この事実を多くの方に知っていただきたい次第だ。

お知らせ

7月20日に阿佐ヶ谷で大相撲14日目のテレビ観戦会を開催します。

詳細と予約サイトはこちらをご参照ください。

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