新説「リタイヤ世代になると、人は相撲に戻ってくる説」を考える

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相撲について皆さんと話せるのは楽しい

Voicyでも同じ内容を放送していますので、聴く方がお好きな方はこちらをお試しください。また、コメントをいただいたものについては次回の放送の時にVoicy上でコメント返しいたします。

https://voicy.jp/channel/3303/510027

さて、Voicyが軌道に乗るまでは毎週日曜日は相撲の話をしていこうと思います。

これは先週から始めた試みなんですけど、嬉しいことに相撲にあまり興味のない方からのリアクションもあり、そして相撲がお好きな方からもコメントを頂いたりと、相撲の話題で盛り上がれてうれしいなと感じました。

考えてみると相撲をそこまで興味ない方と相撲について話すっていうことは日常生活でそんなに無いんですよね。仮にあったとしても相手が私が相撲のライターをしているということを知っていて、気を遣って「今場所どうですかね?」なんて聞いてくださることがある程度で。

あれって有難いなぁと思いながらも、どこかお気遣いいただいているような気がするので、気遣いは嬉しいんですけど、でも私に話題を合わせてくださっているという側面もあるのでちょっと申し訳ないところもあるんです。

「子供は相撲を好きになりやすい」説

まぁ少しの申し訳なさっていうのはさておき、先週お話ししたのが「子供は相撲を好きになりやすい」っていうことでした。これは私たち以上の世代で相撲を一時期でも観ていた方からすると理解できる話ではあったと思うんです。

何しろ相撲の入り口って大抵家族が観ていたっていう訳ですからね。だとすると子供の頃に親しみを覚えることによって相撲に入っていくということは絶対にあることだと思うんですよ。

ただ、この説は私が早い段階で気づいていたものではあったんですけど、数年前にとある方が相撲ファンになるルートについて提唱している説がありまして、今日はそれを紹介したいと思います。

「歳を取ると人は相撲に戻ってくる」説

そのとある方の説。

それは、歳を取ると人は相撲に戻ってくる、というものでした。

これは私が先週唱えた説と対極にある話じゃないですか。私が先週お話ししたのは相撲はどちらが勝ったかが分かりやすく、ゆるキャラのような分かりやすいキャラクターがあり、怪獣映画のようなダイナミックさがあるために子供には親しみやすいということだったんですよ。

親しみを覚えやすいという理由から相撲は子供の頃に入りやすいという性格がある、という話だったのに、「歳を取ると人は相撲に戻ってくる」となると真逆もいいところですからね。最初は私も「?」でいっぱいだったんです。で、その方に聞いてみましたら、これが面白いんですよ。

新規ファンを開拓しないと相撲は危ないのでは?

元々のきっかけは、若い人が相撲を観なくなっているということに対する危機感だったんです。つまり、子供のころから相撲を観ていない人が増えているということになると、ファンが育っていない訳です。

今は相撲黄金時代を通過しているファンが支えているので動員的には潤っているかもしれませんけど、世代交代すると危ないのでは?って話をしていたんです。私の世代は若貴を通過しているにもかかわらず現時点では相撲を観ていない人が大多数なんですよ。あれだけ楽しい時代を経験している世代ですら、ですよ。

だから、次世代のファンを作るために頑張らないとかなりマズいんじゃないですかね?っていう話を振ったらこの説が出てきたんです。

平日18時に打ち出しだと、リタイアした世代でしか見られない

彼は自信を持って話してくれました。相撲に仕事で関わっていて、かなり知見のある方だったので、その自信に根拠がないとは思えなかったんですよね。だから、その心は?と聞いてみたんです。

すると、彼はこう言いました。

「相撲って、大昔から18時に取組が終わるというスケジュールで平日を含む15日間で開催されるじゃないですか。これだと平日に現役世代はなかなか見られないのに、観客が入り続けているし、テレビの視聴率も高いわけです。つまり、人はリタイアすると相撲に戻ってくるんですよ。」

これにはなるほど、と思わされました。

現役世代は平日18時終了だと国技館に足は運べない

平日18時に終了するとなると、リタイア世代しか見られない。でも観客はずっと入り続けている。これを考えると、確かにいつの時代も国技館の集客を支えるのはリタイア世代というのは説得力がある話だと思いました。

昔って今よりも更に有給休暇なんか取りづらかったですからね。平日に休みなんてそうそう取れないわけですよ。だから、平日に現役世代が相撲観に行くみたいなことは東京近郊でもしづらいし、ましてやそれが地方から旅行に来るなんてことは出来ない訳ですよ。

週末に満員になるのは分かるんですよ。そして平日でも野球のように18時開始なんかであれば現役世代も来られるようになります。でも、相撲って18時に終わるというスケジュールをほぼ変えずにここまで来ていて、動員はある程度達成し続けているという事実を考えると、この説をひっくり返せる反論って無いんですよ。

仮に歳を取ると相撲に戻ってくるとしても、手は打たねばならない

勿論この説が仮に正しいとしても、楽観論にあぐらをかいてそこまで今後の大相撲を心配しなくていい、っていうことが決して言いたいわけではないんですよ。ある程度的を射ていたとしても、将来的には効果が薄らいでいる可能性もありますからね。

だからやっぱり将来のことを考えると新しい相撲ファンを増やすためのアプローチとしてSNSとかAbamaでの動画配信っていう部分は継続して行うべきだと思うし、案外相撲の新規ファン獲得のための策ってある程度打ててはいると思うんですね。

今後また相撲の人気回復策っていうテーマで語ろうかとは思うんですけど、他の業界でやっていることで相撲が出来ていないことって無いんですよ。だから、この点については相撲協会って頑張っていると言えるかとは思います。

歳を取ると相撲が心地よい理由って何だろう

で、歳を取ると相撲に人は戻ってくるとしたらどうしてかな?って考えてみたんですよ。

そしたら思ったのは、いい意味でダラダラと見続けられるっていうことだと思うんです。テレビを付けながらずっと見ていられるんですよね。仕切って、5分おきくらいに相撲がはじまる。程よく緩やかで、程よく激流があって。この緩急が長時間の視聴に適しているんですよ。

若い時ってもっとこの激流をキュッと楽しみたいというのもあるかもしれませんし、相撲という古臭さがまだ受け入れがたいところもあるかもしれません。色々と年を取ると寛容になってくることと、その穏やかなライフスタイルに相撲が合うっていうのは結構あるのかなって思うんですよ。

っていうか、あんな激しい競技なのに、じいちゃんばあちゃんが楽しんでいるっていうのはちょっと妙な感じはしますけど、でも刺激だけだとこの世代には受け入れられないとは思うんですよね。

まとめ:歳を取ると相撲に戻ってくる説

さて、今日のまとめです。

短めに行きます。

もし自分が歳を重ねたら、そして周囲の方である程度の年代の方が居たら、一度相撲を観てみると良いのではないでしょうか。いや、一度相撲をためしてみてはいかがでしょうか?

歳を重ねると相撲に戻ってくるという説があります。確かに相撲を支える観客はリタイヤ後の方が多いので、この年代に楽しいと思える要素が揃っているということも考えられます。

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