プロの洗礼。
元学生横綱、吐合。
大相撲でデビュー以来、2連続勝ち越し。
ワキ毛ボーボー
の小学生が狭い校庭で居心地悪そうに
徒競走に参加しているような、
そんな格の違いを見せつけたわけだが、
相撲界はいつまでも吐合を
ワキ毛ボーボーのままで居させてはくれない。
幕下5枚目で迎えた、十両取りが掛かった場所。
ここで吐合は何と6連敗してしまう。
同じ勝敗同士が戦う幕下という性格上、
調子の悪い者同士が対決をしても勝てないというのは
余程の重症である。
6連敗同士の天王山を制し(?)
どうにか体面を保つも、
輝かしい中に影の有る経歴に更なる大きな
影を落とす結果となってしまった。
ちなみに対戦相手と決まり手は以下の通りである。
勝敗 対戦相手
● 北勝城
● 大雷童
● 豊真将
● 舞風
● 保志桜
● 富士龍
○ 北勝嵐
余程の幕下フリークでなければ知らないであろう
相当マニアックな対戦相手が目を引く。
伸びそうで伸びない豊真将
だけがメジャーな有様で、
北勝嵐なんて一体誰だろうと思ってwikipedia先生を
頼ってみると、
全日本プロレスの浜 亮太という、
デブが売りのレスラーだったりするのである。
十両からあと一歩の吐合が、
大相撲で味わう初めての試練。
しかし、大学時代に相撲人生で
最大の屈辱を味わった吐合である。
膝を痛めてる間に
ゴリ顔のヘタクソが
いつの間にかチームの柱になってしまうみたいな
エリートに有りがちな転落をすることだけは、
吐合に限って無いのだ。
だが…
再起を賭けた翌場所。
幕下25枚目で迎えた吐合を、
更なる苦難が襲いかかる。
続く。