幕下相撲とプリキュアおじさんと吐合。私を幕下相撲と向き合わせるきっかけとなった出来事とは?前編
このブログも開設から2年近く経過した。
有り難い話で、ツイッターでもフォローが400人を突破し、
記事を上げれば5000アクセス近く記録する。
ヤフーニュースで取り上げて頂いたり、
有名過ぎる方ともブログきっかけで
お話をさせて頂いている。
有り難い反面で、迂闊なことは言えないと
恐れている自分も居る。
しかし、ブログを読んで下さる方と話して
幕下ならびに相撲の面白さを別の角度から知った、
自分の感じていることを代弁してくれた、
と仰って頂けることが、現在の状況を
作ったのではないかと感じている。
そもそも私は、ブログを作った当初は
現在のスタンスとは異なる論点から幕下相撲を
取り上げていた。
というのも、私にとって幕下相撲とは
見ていて楽しいものではあるが、
あくまでも動物園に行って珍獣を観るような
楽しさだったからである。
例えば吐合だって名前の珍妙さを
出オチ的に使っていたし、
明瀬山だって隆の山だって
観たことが無い相撲を取る変わった存在、
という範疇でしか語れていなかった。
それはそれで面白いことではある。
だが、私にとって幕下相撲というのは
エリートと外人力士、そして持たざる者が
一同に会する人生交差点という領域を
抜けることは無かったのだ。
実際このブログを書くきっかけとなった、
Juke DJのDJ Aprilさんのラジオに出させて頂いた際に
話した内容も、結局このようなものであった。
だが、転機は突然やってくる。
休みの日に偶然聞いていた「ザ・トップ5」という
TBSラジオの番組を聞いていた時のこと。
その日のゲストはプリキュアおじさん。
アラフォーで「ふたりはプリキュア」を
こよなく愛するこの方が語るプリキュア像が私に衝撃を与えた。
「あいつら、絶対諦めないんですよ。諦めなさ具合が半端無いんですよ。
『もういいよ』ってぐらいになって。」
「自分も最初は鼻で笑いながら観てたんですけど、
第3者からバカにされると『オイ何だよ』って止めに入りたくなるんです。
『お前に何が分かるんだよ』ってくらいの気持ちに。」
私はここまで真摯に幕下力士に向き合っているだろうか?
相撲について考えているだろうか?
そして、表層だけではなくその神髄まで研究しているのだろうか?
私は彼の話を聞いて、反省した。
私は単に、面白話の一環として幕下相撲を語っているに過ぎない。
そういうことをプリキュアおじさんによって教えられ、
プリキュアおじさんに怒られた気がした。
私にとって幕下相撲とは何なのか。
単に面白話として語っている程度では
幕下力士に申し訳が立たない。
土俵上で行われていることに目と耳を傾け、
そこから何かを感じ取り、語れるまでになりたい。
人がまばらな土俵上で行われている
アングラ相撲だからこそ、私達が感じることが有る。
そんなことを考えていると同時に、もう一つの転機が訪れる。
続く。
◆お知らせ:
募集していた稽古見学ですが
名古屋場所が7月初めから開催されるため、
6月14日には有る程度の人数が名古屋入りするとの
情報が有りました。
大変申し訳ありませんが、今回は延期とし、
次回の開催に向けて準備したいと思います。