幕下相撲とプリキュアおじさんと吐合。私を幕下相撲と向き合わせるきっかけとなった出来事とは?後編

ブログ開設当初、幕下相撲を
今まで見たことのない相撲とそれを織り成す
力士の面白さという観点で語ってきた私であった。
しかし偶然TBSラジオ「ザ・トップ5」という番組で
「ふたりはプリキュア」を熱く語る
プリキュアおじさんを目の当たりにして
自分がいかに本気で向き合っていないかを思い知らされた。
それが2011年12月の出来事である。
幕下の魅力とは何か。
力士はなにゆえにここまで頑張るのか。
その先には何が有るのか。
そして、ここまで私を炊き付けるのは何故か。
そんなことをボンヤリと考えながら
2012年1月場所が始まった。
ここでもう一つの転機が訪れる。
そう。
吐合の快進撃である。


幕下11枚目で迎えたこの場所で彼は
東龍や千代鳳、琴国といった後の関取や元関取を
全く寄せ付けずに圧倒する。
学生横綱で角界入りし、十両まであと少しのところで
スタートしたが、大怪我の末に相撲界のピラミットの
最下層である番付外まで転落した吐合。
本来の相撲が取れないところまで落ちた彼が
元の自分には戻れないながらも今取れる
ベストの相撲を構築し、逃げずにここまで這い上がってきた。
あと1番勝てば遂に十両。
年収100万円が、月収100万円に成る。
一人前の力士、誰もが目指す夢まであと1勝だった。
しかし、彼はここで敗れた。
というのも、相手の里山もまた、十両から転落後
幕下で4年間の雌伏の時を経た存在で、
同じく勝てば十両という一番だったのである。
十両の力士は、月収100万円を勝ち取るだけあって
幕下での試練を経て何かを持った存在に成長する。
だが、幕下力士はそうはいかない。
相撲内容には彼らの生きざまが現れる。
精神的な未熟さも、肉体的な未熟さも。
しかし、荒削りで足りないからこそ精神力で
カバーしようとするために、
相撲内容はまだまだなのだが、大変な熱を帯びた
取組がそこかしこで行われる。
だからこそ、感じるものが有る。
私は、吐合がきっかけで幕下相撲を見るようになり、
吐合が敗れることをきっかけとして幕下の面白さに
触れることが出来た。
横綱や大関の相撲は、第一人者らしく
素晴らしいクオリティを誇る。
関脇や小結の取組は、個性を最大限に発揮するので
その工夫と努力に舌を巻く。
だが、彼らは常人を超越している存在だからこそ
こうした素晴らしい内容を提供できる。
翻って見ている我々はどうだろうか?
誰が彼らのマネを出来ると言うのだろうか?
出来ないからこそ、その非日常に我々は憧れ、楽しめるのだ。
上位陣が非日常であれば、幕下は日常である。
人間的な弱さ。
肉体的な未熟さ。
足りない工夫。
我々はこうした部分に日々向き合い、
克服するためにベストを尽くしている。
つまり、我々にとって親しみを覚える存在こそ
幕下力士なのである。
故に「幕下とは、私達である。」という言葉を発するに至った。
その後、吐合の稽古と相撲内容を触れるに連れて、
相撲部屋が単なるアスリート虎の穴というだけでなく
人間育成の場であることも判った。
敵から逃げない。
弱さに向き合う。
技術の研鑽に余念が無い。
それもこれも、相撲に対して真摯に臨んでいるからであり
その源泉に有るものは、力士としての成長は
人間としての成長に繋がるという理念に
沿ったものだったからだった。
私にとって幕下相撲を見ることは
自らの弱さに向き合うことであり、
だからこそ全ての力士に等しく幸せになってほしいと考えている。
だが、それは叶わない。
叶わないからこそ、闘いはシビアになる。
幕下力士120名の全員が何かを背負っており、
その思いは叶わない。
誰もが一人前になることを望んで角界入りし、
夢である十両になるための最後の試練の場。
だからこそ戦いは苛烈で、中途半端な逃げを見せると
付け込まれて敗れることになる。
そこに、私は惹かれるのである。
私は今、相撲の中でも何故幕下なのか?
と聞かれるとこのようなことを回答している。
そこに気づかせてくれたのは、プリキュアおじさんと
吐合なのである。
故に、彼らは私にとって恩人なのだ。
◆お知らせ:
募集していた稽古見学ですが
名古屋場所が7月初めから開催されるため、
6月14日には有る程度の人数が名古屋入りするとの
情報が有りました。
大変申し訳ありませんが、今回は延期とし、
次回の開催に向けて準備したいと思います。
◆雑記:
力士が真摯に相撲に取り組むように、
私も一つのことにチャレンジします。
1カ月で4キロの減量をするために、
28000キロカロリーを消費します。
日割りで約900キロカロリー消費するために、
毎日時速8キロで2時間。つまり16キロ走ります。
ツイッターでは既に公開していますが、6月7日に開始し、
既に152キロ(現走行距離)/480(16×30)キロ(目標値)を
走破しています。
この1ヶ月間で、この試みについても報告します。

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