異端の横綱、鶴竜。吹き荒れる3つの逆風をどう乗り越えるか。そのヒントは、身近なところに有った。後編

鶴竜が今場所横綱として初めての場所を迎える。
外国人として横綱に君臨することが
以前と比べると大きな意味を持たない今、
今場所の観るべきポイントは別になる。
それが何かを考えると、鶴竜は横綱として
3つの視点から異端であることが分かる。
一つ、
鶴竜は横綱昇進まで注目を集める存在ではなかったこと。
一つ、
鶴竜が横綱相撲でのし上がった力士ではないこと。
一つ、
高齢昇進だということ。
これらの視点は、横綱昇進と共に逆風となり得るものである。
注目度が増すことはストレスにも成り得るし、
横綱相撲を求められればスタイルの見直しも
考えなくてはならない。
そして、横綱を喰おうとする力士の苛烈な攻めに対応するには
高齢であることは一つのマイナス要因にもなる。
とすると、これらに対してどう向き合うか。
そんなことを考えると、実にシンプルな回答に到達した。
そのヒントは身近なところに有ったのだ。


もう一度考えてほしい。
・横綱昇進まで注目を集める存在ではなかったこと。
・横綱相撲でのし上がった力士ではないこと。
・高齢昇進だということ。
これらの特徴、どこかで見たことは無いだろうか?
お分かりになった方も居るかもしれない。
そう。
この特徴は、全て日馬富士に該当するのだ。
日馬富士は横綱昇進以来、苦しい立場に晒され続けた。
いきなり集まった注目に加えて、
スタイルに合わない横綱相撲を求められ、
尚且つ勤続疲労故に怪我に悩まされた。
パフォーマンスが上がらない時も有り、
勝ち星が2桁に満たない時は引退という声も上がった。
しかし、今はかつてと比べると
日馬富士に対する風当たりは強くない。
横綱であることに慣れたことも有るのだろう。
そして、日馬富士の相撲で結果を出す姿を目の当たりにして
いわゆる横綱相撲を求める声が減ってきたことも大きい。
そして、受ける相撲ではなく、出る相撲を選択したことで
怪我のリスクも減少した。
一般的に、長男よりも次男の方が要領が良いと言われているが、
それは兄の失敗を弟が観ていて、
同じ轍を踏まないように行動することに依る。
日馬富士の苦労は、自ら道を切り開くためにも必要なことだったが、
その足跡は後進の為のものでもあったのである。
小錦の苦労が曙の昇進に繋がったことも有った。
そして、武蔵丸の道にも繋がった。
日馬富士の道は、鶴竜に繋がっているのだとすると、
鶴竜の道は何処に延びるのか。
鶴竜の努力もまた、相撲界の遺産となるのである。
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