ナイター大相撲の是非。18時打ち出しでは観られない。しかし、どんなリスクが存在するかは不明。開催について意見を纏め語って見えた、意外な仮説とは?

先日のブログ間コラボで、かの「プロ野球死亡遊戯」さんが
相撲人気回復のために提案された案。それは
ナイター相撲の開催。
プロ野球死亡遊戯さんは、相撲人気の回復について
こう語られていました。
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マニアじゃなく、新規ファンを開拓する。
ガチンコでそれをやろうと思ったら、細部をいじくっても仕方ない。
細部じゃなく、全部を変えるくらいの覚悟でぶっこまないと。
正直、大相撲の人気回復への切り札は、もうこれしかないと思う。
「ナイター大相撲」の開催。(原文より抜粋)
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その時の記事はこちら。
【異種格闘遊戯】ここがヘンだよ大相撲!「相撲人気回復の最後の切り札」とは?
元横綱との握手会。サイン会。
現役力士とのカラオケ大会。
今相撲協会が力を入れているファンサービスとは、
マニア向けサービスだ。
マニアは確かに喜ぶ。
しかし相撲ファンが高齢化し、力士志願者がピーク時から
相当な割合で減少していることを考えると
より多くの方に相撲を知っていただく必要が有る。
そこで、この提案だった。
「幕下相撲の知られざる世界」では、この提案を受けて
読者の方からのご意見を賜り、その是非を検証した。
すると、非常に面白い傾向が見られた。
賛成理由は「今の時間だと観られないから」。
反対理由は「リスクが現状だと見えないから」。
つまり、誰もが18:00打ち出しの現状に対して
満足はしていないということである。
可能であれば、誰もがナイター相撲を期待している。
未来の為にも、今の自分が楽しむためにも。
ここまでは皆同じだ。
賛成派の殆どが、今の相撲界に対する危機感を書き連ねていた。
日本人のスター不在。
ファン層の高齢化。
八百長問題。
だからこそ、今変わらなければならない。
そしてその最たるものこそがこの問題である。
というロジックだった。
反対派はと言えば、誰もがナイターそのものに対する
否定はしていないのが特徴的だった。
しかし、これを現実にやるとなるとクリアしなければならない
課題が数多く存在する、ということだ。
ナイターで本当に客が本当に増えるのか?
中継はどうするのか?NHKは協力してくれるのか?
高齢者にとっては20時打ち出しはきついのでは?
周辺に与える影響はどういうものなのか?
これらをクリアする算段が立てられなければ、
人気を支えるを失いかねない、ということを懸念されている。
これはもう、ある程度経営コンサルタントなどを入れながら
現実的なシミュレーションを重ねて、様々な可能性を考え、
最善の手を打つところまでやらねばならないことだと思わされた。
もし、当ブログを読まれている方で、ナイター相撲の開催について
更に深くリスクを洗い出し、それらの対策までお考えの方がいらっしゃれば、
是非手を挙げていただきたい。
逆に言えばそれが出来れば、実現に向けて大きく前進することは間違いない。
そこが満たされなければ、机上の空論で終わる話でもあるだろう。
そんな話で先日のUstream配信はある程度落ち着いた。
だが、ここで相方のSearch_net_boxさんが興味深いことを話した。
「でも、ナイター相撲の開催って、実はそんなにリスク無いんですよね。」
論旨はこうだ。
様々な懸念は有るが、実はナイター相撲というのは
時間をずらすだけなので、上手くいかなければ
時間を戻すだけで良い。
そして、毎日でなくても場所に1度だけ試すというのも
選択肢として存在する。
これならば、興行面で見劣りしたとしても
全体を通じて観た時にそれほど大きな痛手には成り得ない。
そう考えると、パイロット的にナイター相撲を
お試しで行うことはローリスクとも言えるだろう。
そして何より、今潜在的にも顕在的にも存在している
ナイター相撲に対する期待感についても、
一度実施することによって誰もがその実態を知ることが出来る。
もしここで現実的にあまり盛り上がらないのであれば、
今の興行形態に対する理解は更に深まることだろう。
そして現在の興行の中で楽しむためには、どうすれば良いか?
という方向で考えるようになるだろう。
興行が成功すれば、更なる拡大や継続的な実施に向けて
議論をすることになるだろう。
リスクが存在しても、過去に成功したという経験が有れば
それを如何に克服するか、という視点で考えることになるだろう。
ただ一つ言えるのは、現時点では何も分からない。
百聞は一見に如かず。
やらなければ全ては見えない。
語ることも重要だ。
だが、一つの理想や理念の実現に向けて本気で向き合い、
恐れずに進むこともまた、必要なのかもしれない。
皆さんは、どう思われますか?
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ナイター大相撲の是非。18時打ち出しでは観られない。しかし、どんなリスクが存在するかは不明。開催について意見を纏め語って見えた、意外な仮説とは?” に対して3件のコメントがあります。

  1. gon3104 より:

    今にして思えば、野球賭博後NHKの中継がなくなった平成22年名古屋場所、あるいは翌年の技量審査場所はナイター場所を試験的にやってみる大きなチャンスでしたね。多分NHKとの絡みが協会を躊躇させる大きな要因だと思います。

  2. みきのり より:

    死亡遊戯読者より僭越ながら一言。
    先日のコラボは大変興味深かったです。お疲れ様でした。
    さて、ナイター相撲のリスク検証ですが、僕も「分からんかったらやってみりゃいいじゃん」に賛成です。
    古今東西、相当メジャーなスポーツでもしょっちゅうルールや興行形態は変わっています。
    例えばバレーボール。サーブ権有り15点制からラリーポイント25点制への変更、リベロの導入、ネットインサーブやキックプレーの解禁、サーブエリアの撤廃など、30年前と今じゃ全然別なスポーツと言っても過言ではありません。
    そして、今のルールに落ち着くまでには12点マッチやバックアタック3点ルール等の「なんでやろうと思った?」な試行錯誤もありました。
    けれどやはり、トライしないことには変わらない。
    相撲は国技であり、歴史があり、神事にゆかりがある分、「変える」ことに大きなエネルギーを必要とすることは理解しています。
    ただ、ナイター相撲は相撲の在り方やルールにまで踏み込むものではありませんので、ハードルは怯む程高いものでは無いと思います。
    また、相撲がラッキーなのは15日間興行である点。
    これが他のプロスポーツであれば1シーズンをテストに使うというギャンブルをしなくてはなりませんが、相撲なら2週間で済む。そして2ヶ月後には教訓を活かせる。
    やってみて、アカンかったらまた変えればいい。それでも駄目なら潔くやめりゃいい。
    F1なんて、朝令暮改の塊りです。それに比べりゃ時間帯の変更なんて可愛いもの。
    幸か不幸か、「本場所中止」という最大のタブーを経験してしまった今なら、多少の興行上の失敗を恐れる必要などありません。
    「時は来た、それだけだ」「やる前から負けること考えるヤツがいるかよ」「みなさんこんばんは」
    これらプロレス界の名台詞を、同じく闘いを生業とする角界へ、ナイター相撲実現へのエールとしてお贈りしたいと思います。
    素人の出しゃばり、失礼しました。

  3. みきのり より:

    文中、「バックアタック3点ルール」は「2点」の誤りです。
    ポカミスお恥ずかしい限り。

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