新しく幕下に昇進する8名。

幕下の番付が発表された。
この中には8名、初めて幕下に昇進する者も含まれている。
「幕下相撲の知られざる世界」というブログを
運営している性格上、このニューフェイスに
触れないわけにはいかないだろう。
新しく昇進した者たちは、やはり今まで
三段目だったこともあり、殆どが力士としては
半人前と言わざるを得ない実力でしかない。
それこそ昨日紹介したエジプト人に圧倒されてしまうのが
現実であろう。


だが、全力士700人中200番に入るということは
なかなか容易なことではない。
というわけで、今回初昇進した力士達を
どのようなバックボーンが有るか、
これまでの経緯から彼等の伸びシロを考察しようと思う。
今回私は昇進した力士を4タイプに分類した。
①外国人エリート
②中卒・高卒エリート
③大卒エリート
④持たざる者
①~③のエリートの定義:幕下昇進まで
 外国人:3年
 高卒:4年
 中卒:6年
 大卒:2年
以上の条件を満たしていない場合は、持たざる者とする。
(怪我の影響は考慮しない。怪我で昇進が遅れた場合も
 持たざる者として定義する)
琴大信:27歳(初土俵:平成17年5月 高卒)④
⇒序二段で2年半、三段目で3年
北海龍:25歳(初土俵:平成14年3月 中卒)④
⇒序二段で1年、三段目で8年
加美豊:25歳(初土俵:平成21年5月 大卒)④
⇒三段目で3年停滞
大清峰:23歳(初土俵:平成20年1月 高卒)③
⇒序二段で1年半、三段目で1年半
千代翔馬:20歳(初土俵:平成21年5月 モンゴル出身)①
⇒序二段で1年、三段目で1年
琴恵光:20歳(初土俵:平成19年3月 中卒)②
⇒序二段で1年、三段目で4年
達:17歳(初土俵:平成22年3月 中卒)②
⇒序二段は1場所通過、三段目は5場所で通過
琴宏梅:20歳(初土俵:平成18年3月 中卒)②
⇒序ノ口で1年、序二段で2年半、三段目で2年
こう見ると半分が持つ者、更に半分が持たざる者という
構造が判る。
モンゴル人エリートの千代翔馬や
輪島と遠縁という相撲のサラブレッドの達という
いずれは十両・幕内を目指すであろう人材については
現段階での荒削りさから明るい未来を考えるという
妄想すらも楽しむことが出来る。
いや、未完成な中に可能性を見出すという行為は
幕下のエリート達を観る上で絶対に必要な能力で、
以前もこの話をしたかもしれないが、
そうした行為はAKB48を秋葉原の劇場まで足を運ぶ
AKBファン(ないしはヲタクと呼ばれる人種)と
同じなのである。
幕下では今までの荒削りでは通用しない。
正しく言えば、荒削りが通用することもあるが
荒削りだけでは対応できない場面が出てくる。
こうした状況に直面した時に、彼等はどうするか?
これは彼等にとって試練である。
いや、千代翔馬や達からすれば初めての試練かもしれない。
今まで上手くいっていたことが、上手くいかない。
こうした現実を目の当たりにして、彼らがどう対処するか。
技術的な問題や体力的な問題をカバーするだけで
解決しないことが多いのが、幕下の壁である。
トップ200からトップ60に上るには、
やはり大変な壁が待ち受けるのである。
目の前で展開される現実から、
彼等のバックボーンや日々の生活、
そして人間的な成長にまで思いをはせるという遊び。
これこそが幕下相撲の面白さなのである。
エリートと持たざる者の対決。
幕下でしか見られない成長過程。
新入幕の8名には、成功を祈らずにはいられない。
勿論それが叶わぬ願いであると知りながら。

新しく幕下に昇進する8名。” に対して1件のコメントがあります。

  1. 千代の国ファン より:

    千代皇も忘れないで下さい…

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