【吐合速報】 九州場所1日目 VS竜王浪

吐合。
幕下10~30枚目を行ったり来たりする、
実力者ではあるのだが十両には届かない力士。
そして何より、この名前。
一度聞いたら忘れるはずの無いインパクト。
でも、知名度はゼロに等しい。
幕下を見るきっかけを作ってくれた、
でも出オチとしか言いようが無い、
そんな吐合。
一皮むけてほしいと思いながらも、
それはそれで吐合ではなくなってしまうという
葛藤にも駆られる。
でも勝ってほしいという思いは勿論強い。
そんな吐合について今場所も追ってみよう。


初日の相手は、竜王浪。
…よく知らない力士である。
名前は何となく記号的に記憶しているのだが、
全く姿形を思い出せない。
単に思い入れが無いだけなのか。
それとも、まだ認識していないということなのか。
そこで私は竜王浪を調べてみた。
すると、驚くべきことが発覚した。
平成22年5月 西口9 7勝0敗
平成22年7月 西二20 7勝0敗
平成22年9月 東三25 5勝2敗
平成22年11月 西下59 3勝4敗
平成23年1月 東三14 5勝2敗
平成23年5月 西下50 5勝2敗
平成23年7月 西下21 4勝3敗
平成23年9月 西下15 3勝4敗
…ほぼ全て勝ち越して
幕下上位まで来ているという、
スーパーエリートである。
各界入りしてまだ1年半足らずで
ここまで昇進するというのは、
学生横綱に近しいレベルでなければ
かなりの異例だ。
大抵の場合で有れば三段目に第一関門があり、
ここで半年から1年程度の足踏みがある。
それを乗り越えると、幕下と三段目の間に
第二関門がある。
これはかなり高いハードルで、
ここでグダグダになっている間にケガなどで
ほぼ振り出しに戻ったり、
地位を維持するどころかジワジワと落ちたりとするのが
よく有るパターンである。
しかし、この竜王浪は第一関門も第二関門も
ほぼノーミスで突破してしまった。
はっきり言って、吐合からすれば災難である。
7日しかない取組の中で、このような怪物を
組み入れられてしまっては、最初から
あと2敗しかできないも同然だからだ。
敗色濃厚。
諦めモードの中、大相撲公式サイトから
取組の配信を眺める私。
結果は・・・・
勝利!
立ち合いから先手を取った吐合。
突き押しで土俵際まで追い詰め、
電車道では決まらなかったものの、
その後も攻めの手を緩めることなく押し続け、
会心の勝利を手にしたのである。
今場所の勝ち越しすら厳しいのでは?
という悲観的な見方をしていたことから、
ここでの勝利の持つ意義は非常に大きい。
十両に昇進し、その名前で観衆の度肝を抜くのが
私の夢である。
2日目の相手は…前田。
嫌な予感しかしないが、何とか勝ちを掴んでほしいと
思わずにはいられないのだ。

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