【吐合速報】幕下で結果を残す秘訣とは?
平均的幕下力士、吐合(「はきあい」と読む)。
当ブログに来ている方にはお馴染みかと思うが
珍名故に私のレーダーを刺激し、
幕下相撲という世界の奥深さに触れるきっかけを
与えてくれた存在が、この吐合なのである。
元学生横綱だが、大怪我から前相撲にまで転落し、
幕下に戻って早5年。
幕下10枚目から40枚目の間で一進一退を繰り返し、
遂に自己最高位近くの幕下11枚目で迎えたこの初場所。
既に29歳と、残されたチャンスも限られている中で
吐合は一体どのようなパフォーマンスを見せるのか?
注目の初場所の結果は以下のとおりである。
勝敗 決まり手 対戦相手
2日目 ○ 押し出し 碧天
4日目 ○ 寄り切り 東龍
5日目 ○ 押し倒し 勝誠
なんと、3連勝!
初日が成長著しく最高位に近い碧天、
2日目がモンゴル人力士で十両に限りなく近い東龍、
そして3日目は先場所優勝争いをして
勢いに乗る勝誠(旧 薩摩響)と
曲者を打ち破っての連勝であるだけに
その価値は非常に大きい。
ここ2年4勝3敗と3勝4敗を繰り返していた吐合が、
先場所の5勝2敗を経て好成績を残している。
失礼なようだが、歳からすれば
大幅な上積みが無いことは日を見るよりも明らかである。
だとすれば、これまで勝ちと負けをたらしめていた要素は
非常に小さいのではないか?
という仮説が成り立つ。
実は昨今、高齢で十両入りする事例は増えており、
そこから幕内にまで駆け上がっていくということも
珍しくない。
剣武や芳東がその代表例で、
芳東に至っては34歳で最高位なのだから
本当に驚かされる限りである。
ギリギリのところで己の技を磨き、
ほんの少しの違いに命を賭ける幕下力士。
全員に可能性が残されているために
明日を掴むべくそれぞれがベストを尽くすのだから
幕下相撲は面白いのである。
シビアな幕下界に於いてもここまで結果を残し、
遂に何かが変わりつつある吐合。
あと4日でどのような結果が出るのか?
楽しみである。
吐合は学生横綱で挑んだ全日本選手権だったかな、当時高校生だった現在の豪栄道に負けちゃったんですよね。それで印象に残ってます。
なんとか幕内までいってその時のリベンジを!