男装アイドル「風男塾」の、日本相撲協会公式ソング「RIKISHI-MAN」についてどう思うか。前編
5月15日に発売された、風男塾という
男装アイドルの「RIKISHI-MAN」という楽曲が
話題を呼んでいる。
日本相撲協会公式ソング、ということなのだ。
好角家として知られるはなわプロデュースという縁も有り、
相撲を題材とした楽曲をアイドルに唄わせるという
前代未聞の試みに大相撲協会が公式ソングとしての
お墨付きを与えることになった。
これには賛否両論ある。
賛否の判断は、人それぞれと言わざるを得ない。
それぞれの価値観で、この対応について考えていけば良い。
ここで私が一つ論じたいのは、
新規ファン獲得に向けて白羽の矢を立てた「風男塾」という
アイドルが果たしてふさわしいのか?ということである。
風男塾。
このアイドルを知っている相撲ファンが一体どれだけ居るだろうか?
正直なところ、今一般知名度の有るアイドルは
AKB48とももいろクローバーZくらいだろう。
彼らに公式ソングを歌わせるとしたら、
世間に広く相撲をアピールすることに繋がる。
彼らのファンやファンでは無いが興味は有る層に対しても
相撲というトピックに対して反応するチャンスが与えられる。
だが、風男塾はそういう存在ではない。
オリコンチャート初登場7位のアイドルというのは、
現代のミュージックシーンに於いては
固定ファンがターゲットであると言わざるを得ない。
そのアイドルに公式ソングを歌わせている。
一般知名度の向上に現時点で貢献しないのは、残念ながら事実である。
しかし、この試みには非常に大きな意味が有ると私は思っている。
それは何故か。
その理由は大きく分けて2つ有る。
一つ目は風男塾のファンが、この知名度だからこそ
当事者意識が非常に強く、相撲に対して興味を抱きやすいということ。
一般知名度の高いアイドルグループだとすると、
他ジャンルに足を踏み入れたとしても
それは一過性の興味で終わることが予想される。
コア層も多いがライト層の数も非常に多く、
コア層は応えてくれるかもしれないが
大多数には響きにくい。
だが、風男塾に関してはそうではない。
知名度が低いからこそ、ファンの一人ひとりが
自分自身が支えているという自負が有る。
イベントにも駆けつけるし、CDも購入する。
忠誠心が高いからこそ、メンバーが応援している
対象に対しても好意的な反応を抱きやすい。
そして、オリコンチャート7位というのがまた、絶妙である。
一般的な知名度を得る直前で且つ、
コア層の数が非常に多いという状態だ。
つまり、大相撲協会は最高のタイミングで
コア層の極めて多いアイドルとのコラボレーションに成功したのだ。
風男塾のメンバーは今、ツイッターでしきりに
大相撲に関するつぶやきを飛ばしている。
恐らくファン達はこれを機に、風男塾がそこまで推す
相撲というものにも興味を示すことだろう。
そして、2つ目の理由が非常に重要なのだ。
続く。
◆お知らせ
6月終わりの土日で、北の湖部屋の稽古見学に
行こうと思います。
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