推し活で入ってきた人に力士ファン→相撲ファンへ転向を勧める理由

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コロナ以降大相撲の客層が一気に変わった

推し活って言葉が世に出て久しいですね

たぶんこの言葉が広く使われるようになったのは2023年5月以降じゃないかと思っています

恐らくね

コロナ以降なんですよ

言葉自体は存在していたのですが、実際に現地に足を運ぶことに対して罪悪感とか警戒感みたいなものがそれほど無くなった時期ってあの頃だったと思うんです

実際に大相撲のチケットがあのあたりから本当に取れなくなりました

インバウンド客の影響もあると思います

外国人本当に増えましたからね

ただ、同じくらいに気になっていることがありまして

新規顧客が本当に増えているんですよ

つまり、コロナ以降のお客様が本当に増えているってことです

これに関して顕著なのは、テレビに映る画角のファンの方のことなんですけど、明らかに層が変わってきているんですよね

コロナ前はもっと年齢層高かったですけど、一気に変わったように思います

あのおじいちゃん達、今どこで何やっているんですかね?

それはそれで気になりますけど、まぁいっか

実はトークライブのお客様も殆ど入れ替わっている

そうそう

ファン層が変わったという話なんですけど、実は私たちのトークライブにも同じことが言えまして

説明が必要なのかもしれませんが、私と相撲データアナリストの横尾誠さんで2017年からトークライブを行っています

元々は阿佐ヶ谷の小さなバーで始まったのですが、結構好評をいただいたこともありまして錦糸町の丸井の会議室に移転したのですが、もう東京で21回、名古屋と大阪で1回ずつ開催しました

で、

最初の時と比べるとお客様が8割は入れ替わっているんです

最初から来ている方の方がレアな状態になってきていまして、それでも2019年くらいから動員が変わっていなくて

最近来てくださっている方たちってやっぱりコロナ以降の方が多い印象なんです

私たちのトークライブっていうのはかなり狭い世界ではあるんですけど、この点において大相撲全体と共通した特徴があるっていうのはかなり興味深いことだと思うんですよ

もう一つ付け加えると、10年以上前から私は相撲ファン同士の交流を行っていますけど、当時20代から30代だった人たちって殆ど交流が途絶えてしまっているんですね

趣味の世界は入れ替わりが激しい

ちょっとここからは大事な話になりますけど、趣味の世界ってそんなもんなんですよ

推し活っていう言葉は最近できたものではありますけど、2013年くらいから相撲が好きで現地に足を運んでいたファンの人たちって今で言うところの「推し活」をしていたも同然だったんです

かく言う私だって吐合という力士を応援するためにブログを立ち上げ、Tシャツを作り、オフ会を開いていたので、推し活の代表格みたいな存在だったと思うんです

それくらい趣味にのめりこむ瞬間って人生においてある期間に出てきます

だから私や当時私の周りに居た人たちは推し活の先輩になります

ただ、

今「推し活」という言葉と相撲に対するポジティブな印象で足を運んでいる方たちも、近い将来その多くが相撲から離れることになると思います

理由は色々です

一番多いのはライフイベントで、結婚したり、仕事のステージが上がったりと、そのきっかけはそれぞれなんですけど、趣味に掛けられる時間もスタンスも変わってくるんです

20代や30代の方だと子供が出来るというのが趣味から離れる一番の理由です

これに関しては物理的にどうしようもないところが出てきますよね

あとは、別の推し活に目が行くということです

「推し活」で入った人たちが昔と決定的に異なるのは、相撲ファンではなく力士ファンというスタンスの方がとても多いことだと思うんですね

ほら

うちわ作ったりとかタオル掲げたりとか

あの手の接し方の人たちがとにかく増えているわけです

いわゆる私の言葉で言うところの「力士に近づきたいファン」というカテゴリの人たちということでして

つまりね

「推し力士」っていうのは別れの時が来るわけで

そうなったときに熱量って保てないんですよ

力士ファンから相撲ファンになってほしい理由

私自身2015年に吐合引退というタイミングでひと段落付いたところはありました

吐合という軸で大相撲に入って、ブログを開設して、楽しんで。

でも、私の場合は幸運だったことに、相撲そのものの面白さに気づかされていました。

最初は吐合と幕下から始まったブログでしたが、その興味は上位にも波及し、相撲を数字で見る楽しみも、潜入レポートをするひりつく感覚も覚えていたんです。

多分力士のファンという視点だったとしたらその後は続きにくいと思います。

当時「スー女」という言葉が登場した頃に国技館に来ていた方たちを最近ほとんど見かけないのですが、彼女たちはまさに力士ファンという楽しみ方をしていました。

私が吐合から入った立場なのでその見方は全く悪くはないと思います

ただ、そこで終わらせるのは本当にもったいないと自信を持って言えます

次の推し力士が現れなくても、相撲全体を見る、今の言葉で言うところの「箱推し」という視点で見られたら、「推し活」という言葉で自分の楽しみ方を表すこともなくなるんですよ

相撲という共通の趣味を得たからこそ、私は力士ファンという見方で終わるのは本当にもったいないと思う一方で、時期によって熱量が変化するのは仕方ないとも思っています

吐合と言う力士ファンから相撲全体の箱推しになった立場として、一度で良いので力士ファンという視点から相撲を少し深堀するという視点を体感してほしいんです

ちょっと嫌な言い方をすると、推し活視点で相撲を観ていると、相撲に興味がなくなったときに別の推し活に変更することになりますが、どこに行っても古参からはニワカ扱いされてしまうことにはなると思うんです

ニワカが居るからこそジャンルが反映するのでそれはいいことなんですけど、深く知って楽しむという世界もあるので、その奥深さも体感してほしいんですよ

推し活ノーマッドみたいな楽しみ方も一つですが、どうせなら自分の血や肉に出来るような趣味に昇華させるというのもいいと思うんです

まぁ

ディープに楽しむとマニア同士の対立とかそれはそれで面倒なことはありますけど、別の話なので今はやめておきますか

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