政経電論に「貴乃花親方を引退に追い込んだ相撲協会の一門加入強制化は10年後に深刻な影響を及ぼす」を寄稿しました。
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貴乃花引退に一言言わずに居られなかった理由。
貴乃花引退について、政経電論に寄稿した。
よく私は誤解されるが、決して貴乃花を全面的に擁護する立場ではない。今回の記事をお読みいただければわかるが、これまでの経緯を整理すると支持できない理由が有り過ぎて、それを目の当たりにすればするほど善たる立場として捉えられなくなるのである。
だから、失脚するのはある意味で仕方が無かった。
問題は、その先だ。
貴乃花は確かに悪い。だが、もはや相撲協会では死んだも同然の貴乃花をこのタイミングで一門加入強制化という手段を使って言わば「自殺」同然に追い込む必要が有ったのだろうか。
私にはそうは思えない。
それでも、貴乃花は功労者だからだ。
そして、相撲のために全てを捧げる気概を持つ人間だからだ。
10年後に向かえるであろう「大相撲の危機」
大相撲の愉しさを知る者はこれからも相撲を観る。だが、白鵬は知っていても鶴竜や豪栄道が分かる一般人は殆ど居ない。あれほど話題になっていた宇良ですら知らない者が多いのが、大相撲の実情だ。
多少のことは「大相撲だから」ということで許された時代など、前の不祥事の頃に終わっている。だが、現場はともかく年寄や理事たちの認識は変わらない。だからこんなことが起きている。
そして私が最近最も腹立たしいのは、不祥事を報じているのに全く問題を解決する気も無く、口ではけしからんと言いながら大してそうは思っておらず、話題に飽きたら次のターゲットに対してけしからんと言い、業界の再生ではなく焼き畑農業をするばかりのマスコミならびに視聴者である。
単にけしからんだけの問題ではない。
この問題を通じて、果たして大相撲は何処に進むべきなのか。何を変えねばならぬのか。何を残さねばならぬのか。文化に対して真摯に向き合い、明日を創るような姿勢が、相撲協会は勿論、報じる側にも求められると私は思う。
真摯に伝えれば、視聴者も考える。日本人はそんなに馬鹿じゃない。馬鹿にするような番組を作れば、話題を単に消費するばかりだ。消費した結果、アメフトは変わったのだろうか。ボクシングは変わったのだろうか。STAP細胞はどうなったのだろうか。そして、船越英一郎の夫妻はどうなったのだろうか。
そう。
何一つ変わっていないではないか。
今回私はTokyo FMやBay FMにお呼びいただき、この手の話をさせていただいた。問題の構造について語ったが、ひょっとしたらマスコミと視聴者の問題に対するスタンスこそが、根深い問題なのかもしれないと考えるようになった。
もっと、みんなで考えよう。
私が今言いたいのは、つまりそういうことなのである。
■お知らせ■
1.10月6日18時より、トークライブを錦糸町すみだ産業会館で開催します。今回は無料ですので、お気軽に足を運んでくださればと思います。
テーマは後日発表します。予約はこちらで承ります。
予約の仕方が分からないなど、ご不明な点がございましたら、masushitasumo@gmail.comまでご連絡下さい。
2.10月10日21時から、Youtubeで配信を行います。時間になりましたら以下のURLにアクセスいただけますようお願いします。
また、以下のチャンネルには過去の配信動画がございます。チャンネル登録いただけると新規動画が追加される度にお知らせ可能ですので、是非ご登録ください。
「幕下相撲の知られざる世界」youtubeチャンネルはこちら。
3.9月24日にBay FM「Power bay morning」にゲスト出演しました。タイムフリーでその時の放送をお聞き頂けますので、Radikoより「Bay FM」の該当番組をご選択ください。
4.9月25日にTokyo FM「Timeline」にゲスト出演しました。タイムフリーでその時の放送をお聞き頂けますので、Radikoより「Tokyo FM」の該当番組をご選択ください。
5.9月26日にTokyo FM「高橋みなみのこれから、何する?」にゲスト出演しました。タイムフリーでその時の放送をお聞き頂けますので、Radikoより「Tokyo FM」の該当番組をご選択ください。
不祥事は誰でも隠したくなる。
でも、隠すのは凡庸な指導者で、隠さないのが勇気ある指導者なのだ!
昔から、稽古場で暴力が行われて来た。
可也な暴力も隠されて来た結果が、弟子の殺人事件に繋がったのだと思う。
だから、貴乃花親方は、スナックでの暴行事件を有耶無耶にする事が出来なかったの
だろう。
もし、隠していたら、反省もせず、何時か、アイスピックが惨事を引き起こしたかも
知れない。
貴乃花親方の行動は、将来の凶行を予防したのだと思う。