大相撲の「お・も・て・な・し」。土産物と、いやげもの。国技館の最新土産物事情とは?

先日、国技館に足を運んだ。

その際は和装デーだったことも有り、
着物屋の孫である私は和服を着て国技館に足を運んだ。
和装の男女が多いというのは、風情が有って良いものだ。

それだけでもイベントに足を運んだ気分になる。
この和装デー。
単に和装を促すだけでなく、実は和装をしてきた人に対しては
プレゼントが有るのだ。

それがこの、手ぬぐいである。

私はかなりこのデザイン、好きだ。
そもそも和を思わせるテイストというだけで
雰囲気が出てくるのだが、笑いにも寄らず、
迎合する側にも寄らない具合が非常にちょうどいい。

それが目的でなくても、こういうおもてなしというのは
足を運ぶ者にとっては非常に嬉しい。

だが、この日のおもてなしはこれでは終わらない。
そう。
いやげものにも動向が有ったのだ。


思えば5月場所で日本中を震撼させた、
もらったら少し嫌な土産物、通称「いやげもの」。

あまりにもプリントが小さな豊真将爪切りに、
本人を再現したとは到底思えない琴奨菊キーホルダー。
不機嫌そのものの彼の顔をプリントした、稀勢の里クリーナー。

そして何よりも、高見盛皿。

一体誰をターゲットに据えているのか、まったくわからない。
だが、その無軌道ぶりが私の心をとらえて離さず、
結局相当な出費をしながらもこれらをゲットし、
記事としてまとめた。 そして、大反響となった。

いやげものの面白いところは、売る側がそれほど
ズレていないと思いながらも、その感覚は絶望的なほどに
ズレているところに有る。

白鵬や稀勢の里の公式手ぬぐいのチグハグな色遣いも
かなり来ているが、これはそこまで萌えない。

軍配とかは別に普通である。
新発売した商品は、土産物の中になじんでしまっている。
それほど突出した存在は見当たら…ないつもりだったが、
見つけてしまった。

ご覧いただこう。
一部で既に話題になっている、アレを。

どうだろう。
これが噂の、白鵬マスクである。

凄く似ている訳でもないし、かといって全くの別人かというと
そうでもない。

似ていないなら似ていないと言えるのだが、
なまじ似ている分だけ突っ込むことさえも出来ない。

パーティグッズにするにしては高すぎる、2500円。
ヒーローのお面のように、白鵬に成り切るには
再現度が低い。

そして、このマスクを被ったところで、
度肝を抜いて笑いを取れるシナリオがあまり思いつかない。

誰だかイマイチわからないマスクを被って、
おどけたところで笑いも何も起きない。

忘年会でいきなり白鵬のマスクを被った男が出てきたら、
どうなるだろうか?
ただ突拍子が無いだけで、見ている側が戸惑うだけである。

つまり何が面白いのか、何が狙いかが見えないのだ。
その迷走ぶりが、笑いを誘う。

他にも土産物は色々有るが、
これに比べたらただの小物である。
ボールペンに、団扇に、キーホルダー。
ここまで来たら、いやげものにシフトして作ってほしい。

国技館のいやげものは、凄い次元まで来ている。
とりあえず、買おう。
高見盛皿も、実は在庫が有るのだ。

 

大相撲の「お・も・て・な・し」。土産物と、いやげもの。国技館の最新土産物事情とは?” に対して1件のコメントがあります。

  1. nihiljapk より:

    どうも似てないんですよね。
    お金を掛けていないのか、でもまぁ
    似ていない度合いがいやげもの的には非常に
    ポイントが高くて私は好きです 笑

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