令和の時代も、国技館のいやげもの。~貴景勝のふてぶてしさと、根岸体編~

原点は「悪ふざけ」。

テレビの仕事もしている。
ラジオで高橋みなみさんともお話ししている。
そして、Numberでも記事を書いている。

気が付けば私はライターとしてのキャリアを少しずつではあるが歩んでいる。

静岡新聞から始まり、専門誌や親方インタビューなどを経て、気が付けば「相撲ライター」と検索すると私の名前がかなり上位で確認できるようになった。確かに狭い世界だ。そして、その仕事というのもそれほどあるわけではない。兼業という形でしか今のところは続けられないのも事実だ。

数字に活路を見出して、自分の立ち位置を確保するために日々格闘している。思えば私もまともな記事を書くようになった。変わるべくして変わってきていると思う。そして私はNumberでしか見たことが無い人は、こういう記事を書く人なのだと思っているのではないかと想像している。

だが、私はふざけるのが大好きな人間だ。記事の中で、馬鹿なことをしていることに喜びを感じる類の人種だ。「幕下相撲の知られざる世界」というコンセプトも元々はこんなもん誰も見ないだろうという悪ふざけから来ている。

そしてその極みと言えるのが、「国技館のいやげもの」という記事だ。

過去のいやげもの記事はこちら。

国技館で相撲関連のちょっとイヤな土産物「いやげもの」を大量に買ってみた。

大相撲の「お・も・て・な・し」。土産物と、いやげもの。国技館の最新土産物事情とは?

相撲協会の本気とほつれ。素晴らしいファンサービスといやげものの落差に衝撃を受ける。

国技館のいやげもの、再び。2014年もいやげものの威力は衰え知らず。とくとご覧あれ。

2014年の終わりに、国技館のちょっとイヤな土産物「いやげもの」。大相撲観戦に行ったら、是非売店に足を運ぼう。

2015年も、いやげもの。国技館に並んだ狂気の遠藤グッズの数々をご覧あれ。

国技館のいやげものハンターも、6回目。これはスージョには見せられぬ、国技館のダークサイドである。

国技館のいやげものは2016年も健在なり。過去最高額の圧倒的な存在感をご覧あれ。

国技館のいやげもの。「スマホのゲームより熱くなる。」ものとは?

稀勢の里グッズで一つも売れなかった、あのいやげものを買ってみた。

国技館のいやげもの、2017年9月。~まさかのリニューアル編~

国技館のいやげもの ~2018夏場所編 ぬるさとディフォルメの狭間で~

いやげものは、絶滅しない。

大相撲観戦をすると、今時珍しいとんでもない土産がそこら辺にある。私が現地で観始めた2013年はほとんどいやげものだったのだが、人気回復と共にその数は減ってきている。

だが、絶滅はしていないのだ。

ここまで減っているなら、何故絶滅しないのか。私にはさっぱりわからない。いやげものの感性が否定されているというのに、まだまだ健在なのだ。

売れないので、変色しているものもある。
箱が変形しているものもある。
そして、1万円を超えているのに一つもほしくないものもある。
タダでもほしくないものもある。

さて、令和になっても続々と新商品が投入されているのだが、このなかで西尾の目をくぎ付けにした二つのいやげものがあった。そしてそれはいずれも、今話題の貴景勝である。

1.貴景勝スマホスタンド(1300円)

使っているときはいつでも好きな貴景勝に会える。
ファンからすると垂涎の土産かもしれない。

だが、想像してほしい。
貴景勝の外見を。
いつも目にするにはふてぶてしすぎるのだ。

愛すべきふてぶてしさではあるのだが、視界に入ると機会が多いとさすがにふてぶてしさがノイズになる。そう。全く落ち着かないのである。

だからこそスマホスタンドに貴景勝を選ぶとしたら、かなりの工夫が必要なのだ。ディフォルメしたり、スタイリッシュにしたり、普段目に出来るそれにせねばならない。そうでなければ商品会議で間違いなくボツを食らうことになる。少し考えればそんなことは分かるし、何かの間違いで購入してもゴミ箱送りになることは確実だ。

さて、そんなわけで貴景勝スマホスタンド。
どんなことになっているのか。
ご覧いただきたい。

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見よ。
当ブログのいやげもの特集を何度か読んだ方はご存じだろう。
この手の土産の王道失敗パターンである。

つまり、実写路線ということだ。
国技館の土産物はとにかく写真をそのまま使いたがる。
動いている力士は素敵だし、尊いと思う。

だが、力士の写真というのは本当に難しい。力士が表紙にドーン!と出てくる雑誌がとても買いにくいのはそういうことだ。だからこそ「相撲ファン」という雑誌の表紙を力士が飾ることは無い。

さすがにこれを職場に置くのはなかなか難しいだろう。100人いたら限りなく100人に近い割合で突っ込まれることだろう。そして、その突っ込みに耐えるだけの精神力を持ち合わせているか。もしくはそんなものが全く気にならないほど愛でられるか。部外者の白い目に耐えられるか。耐えながら、そして、受け流しながら、貴景勝との愛を貫くことになる。こんな踏み絵のような土産がほかにあるだろうか。

蛇足かもしれないが、なんでもかんでも根岸体というのも国技館の土産物の大きな特徴だ。番付表で見るときはいいのだが、土産に入れ込まれるとなかなかしつこくなってしまう。独特過ぎるので、番付表なら成立するがスマホスタンドの中で調和を保つには個性を主張してしまうのだ。

精神力が試される土産。
それが貴景勝スマホスタンドなのである。

2.「力士抱きつき君」(900円)

私が国技館でいやげものを探していることを友人たちは知っている。

そのため、私が国技館で厳選しなくても存在感をまばゆいばかりに放っているいやげものについては西尾宛にタレこまれることになる。稀勢の里マスクや遠藤煎餅といったとんでもない土産たちはこうして西尾の知るところになったわけだが、今回私のところにLINEで共有されたのがこの「力士抱きつき君」である。

国技館で売られているところが写真で共有される。ただ、これを見て、果たして一体何に使われるものなのかがまず分からない。存在そのものが意味不明なのである。

どう使うのか、正解が見えない。
そもそも正解などあるのだろうか。

となると「抱きつき君」という名前から察していくしかない。玩具は自分で使い方を考えればよいのだ。

浮き輪のようなドーナツ状の円形に、風船のような形状の貴景勝がくっついている。空気をふーっと入れて、まさに風船や浮き輪のような形で使う。私の愚見では、ドーナツ部分を腕に通すくらいしか思いつかない。あとは、アルミラックか何かに掛けておくしかないだろう。恐らくこの使い方しかないはずだ。

となるとやはり、前述の反省から貴景勝のふてぶてしさはどうやっても抑えねばならない。そうしないと落ち着かないからだ。かわいいふてぶてしさではあるが、腕にずーっと貴景勝が居たら周りはどうすればいいのだ。ブルドックなら笑って見ていられるが、貴景勝のそれを愛でさせるのは無理がある。だからこそ、調和が必要なのだ。

そんなわけで、「力士抱きつき君」。
果たしてどんなことになっているのだろうか?

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・・・
やっぱり実写じゃねえか!

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そしてやっぱり「貴景勝」って字は根岸体じゃねえか!そんなわけで、私は令和の時代もいやげものウォッチングを続けていきたいと思う。

お知らせ

1.6月8日18時30分より、すみだ産業会館でトークライブを開催します。

今回のテーマは「令和の大相撲」です。平成の31年で大相撲はどう変わり、新しい時代にはどうなっていくのか?既に決まり手や学歴、外国人力士の傾向が劇的に変化しており、新たな時代の新たな大相撲が始まりつつあります。これを西尾横尾の2人でデータを使いながら語っていこうと思います。

なお、ゲストは服部桜チャンネルさんをお招きし、服部桜を応援することについてお話いただきます。2年近いキャリアの中で、100を超える敗戦と、たった3つの白星。弱いけど、志が高い、頑張ってる。そんなありきたりな言葉だけでは語れない、名誉ある最弱力士という、令和の新概念に迫ります。

ライブの詳細と予約サイトはこちら。

2.2019年5月25日(土) 15:30~18:30 に大相撲テレビ観戦会を開催します。
【場所】 阿佐ヶ谷 浪漫社  TEL 03-6323-4489
【参加費】 3000円 2ドリンク付き。
   (追加のドリンクのご注文は一杯ごとにキャッシュオンデリバリーでお願いします)
    当日払い(欠席の場合でもキャンセル料は発生しません)

★申込みなしで当日直接来ていただいても大丈夫です。
★食べ物はありません。食べ物、飲み物の持ち込み自由ですのでご自由にお持ち込みください。お皿や箸などはあります。
★観戦会終了後はそのまま残って飲んでいただくこともできますが、19時からは通常営業となりますのでチャージ500円+1時間につき1杯以上のお酒またはソフトドリンクのご注文をお願いいたします。

予約サイトはこちら。

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