Number Webに「稀勢の里の完全復活は実現するか。希望と絶望、相反する双方のデータ。」を寄稿しました。
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稀勢の里について書かずに居られなかった理由。
稀勢の里について、Number Webに寄稿した。
場所前に記事を書くにあたってさぁどうしたものかと悩んだ。御嶽海は既に書いたし、いろいろ考えたがどうにもこれと言ったトピックが無い。白鵬か、鶴竜か、栃ノ心か。それとも若手か。数字の分析も考えた。だが、今このタイミングということではなかった。
理由は明白だ。
9月場所は、稀勢の里の場所だからだ。
ここまで休んだ横綱が出場する。
それだけで、事件だ。
そして、あの大阪場所以来自分の相撲が取れずに居る稀勢の里が、次の無い場所で全てを賭ける。嫌なことを書くしかないのは分かっている。希望に満ちた記事など、稀勢の里に対して書けるような状況ではないことは誰の目にも明らかだ。
では、どう腹を決めるか。
どう別れを告げるか。
どのように骨を拾うか。
介錯を果たすのか。
そういう方向で考えた。いや、そうするしかないと感じていた。
ただ。
自分の気持ちに向き合った時にそれだけでないことに気付いた。
稀勢の里への期待を認め、言葉に出すことの意味。
私は、稀勢の里に期待しているのだ。
それでも、稀勢の里に復活してほしいのだ。
1番でもいい。
一瞬だけでもいい。
そう思った時に、何かが起きないか。そんなことを考えた。すると、最近の大相撲は何かが起き過ぎていることに気付いた。そこにすがりたか
わけではない。客観的に、結果的に、「奇跡」という言葉でしか片付けられない何かが目の前で起きている。
何かに期待する想いを記事に託したい。
そう思って編集部にお願いした。
引退が一つのタブーであることは知っている。
しかし、この記事を許してくれた。
やはり、今場所は稀勢の里しかなかったのだ。
そして、引退に向き合うしかなかったのだ。
私は、想いを託した。
そして、ここまで2連勝。
左を差しての、1勝目。
鳴戸の猛稽古が土俵際の逆転を呼び込んだ、2勝目。
何かは、確実に起きている。
既に稀勢の里は、絶望の淵で横綱としての矜持と強さを見せている。
想いを託したことを、私は本当に嬉しく思っている。
あと13日。
稀勢の里が紡ぐ、何かは確実に私の期待を膨らませている。
どこまで膨らむのか。どこまで膨らんでほしい。
私は稀勢の里を、諦めない。
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2.10月6日18時より、トークライブを錦糸町すみだ産業会館で開催します。今回は無料ですので、お気軽に足を運んでくださればと思います。
テーマは後日発表します。予約はこちらで承ります。
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3.以外日程で大相撲テレビ観戦会を開催します。
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