俺達が輝と北の若に厳しい理由

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大関に対して人は厳しい

本場所中にすごく厳しいことを言われる力士って居ますよね。

9月までの豊昇龍と琴櫻ってそのカテゴリの力士だったと思うんです。

彼らに関しては大関という地位があって、そこに見合わない成績、相撲だという明確な理由があるから仕方ない部分があります。

まぁ私はよく大関っていうのは歴史的に見てもそもそも9勝6敗が平均なのだから、ある程度の成績に収束するのは仕方がないことだとは言うんですけどね。

だから毎回のように大関というのは割に合わない地位だという話をしています。

変な話ですけど、個性派力士というカテゴリで上位を食ったら褒めてもらえるみたいなポジションの方がはるかに楽だとは思うんです。

でも責任ある立場だから求められるものが大きくて、そこに及ばないと批判されてしまう。

大関の勝ち越しは10勝なんて言いますし、実際その感覚っていうのは正しいとは思います。

正しいんですけど、でも求めすぎることによってつぶしかねないという感情もある。

だから、力士に期待するっていうのは難しいことだと、大関への期待と落胆を両面から見ていつも思うんですね。

輝と北の若への厳しい目

で。

地位によって力士に期待するか?

というと案外そうでもないんです。

宇良や翔猿のようにあっさり負けてもどうも思わない力士が居る一方で、平幕の下位や十両に居ても、将来の横綱大関という期待には届かないのに妙に厳しく言われる力士って昔から居ますよね。

さぁ、そんな力士。

果たして誰が居ますか?

って聞くとある程度共通してくると思うんですね。

今の現役で言えば、私の中では二大巨頭と言える存在が居ます。

そう。

輝と北の若です。

皆さんどうですか?

なんかこの二人に対して厳しくなってしまわないですか?

というかね

みんな共通して厳しい目で見ていると思います

SNS見ていると

負けた時に厳しく言われるっていうのは仕方がないと思うんですね。というのも、負けた時の相撲って勝てる相撲を詰めを誤ってしまってもそうですし、悪いところが出て劣勢になってしまった時もそうなんですけど、不満になる部分が露呈するわけですからね。

彼らの場合って勝っても怒られる時がありますからね。

どちらにしても厳しい声が挙がる。

どんだけ期待されているんだよって思いますけど、こういうのって本来大関や大関候補たちに言われることですからね。

大関になる前の御嶽海がこんな感じで怒られていたように思います。御嶽海もとにかくみんな厳しかったですからね。平幕になってようやくそういう声が聞かれなくなりました。

輝と北の若に感じるもどかしさの理由

じゃあ大関でもない輝や北の若がどうしてこんなに割に合わない指摘を受けるんだって話ですよ。

仕方ないで済ませてもいいのに、済ませられないものがある。

それって結局、もっと出来るように素人目に見て思えちゃうからなんですよ。

彼ら二人については厳しい声を挙げてもそんなにSNSで怒られることって無いように感じます。それって共通見解だと思うんですね。

もしそこに歯がゆい思いがあって、厳しい声に対して怒る人が居ても、あくまでもその辛辣さに対して怒っているっていうことなんですよ。

つまり、割に合わないことを言われて怒っているのではない。

期待しているという点は同じなんです。

いや、

本当にね

なんかチグハグなんですよ

攻めている時は素人目に見てもバランスが悪いことが多いですし、崩せていないのに前に出てしまうし、そうこうしていると土俵際で逆転を食っている。

攻めて負けるときのパターンって大体こんな感じですよ。

ガッツリ反撃されて敗れるのはイメージに無いです。

じゃあ攻略されるときは?といえば、腰が高いから隙が出来て、そこに付け入られて後退し、崩れて倒れるか土俵を割るか。

攻めても守っても、体が大きい優位性が活かせていないのが本当にもどかしくて。

その分だけ持たざる小兵力士たちが戦略的に倒していくところを見ると、なんでこういう相撲が取れないんだよ!って感想を抱いてしまう。

要は恵まれた資質を持っているのに他の力士が出来ることが出来ないことが不満だということです。

不満を抱かせることの凄さ

輝と北の若に共通しているのは、決して潜在能力に見合った目覚ましい相撲を度々見せているわけではないということです。

例えばこれが関脇・大関時代の稀勢の里だとすれば、白鵬を相手に完膚なきまで叩きのめすような取組の翌日に琴奨菊に一方的にやられるという、強さと脆さの両面があったわけです。

ただ、彼らはそのレベルにはまだ無い。

観る者が可能性を見出すようなものを持っているのに、可能性に見合った相撲が取れていない。だから地位や成績関係なく、不満を抱いてしまうということなんです。

とはいえ、その相撲に不満を抱かなくなったとしたら私は終わりだとも思うんですよ。それは攻めても守っても、可能性を見いだせなくなったということと同義だからです。

期待すらなくなってしまったとしたら、それは本当に残酷なことだと思うんですよ。

幕内上位での経験がほぼ無いこの二人。

特に輝に関しては30歳を迎えて十両に落ちることも珍しくなくなってきているのに、私はまだ不満でしかないんですね。

こんな力士って過去にあまりいないんじゃないかと思います。

同種の期待を抱いても、どこかで不満を抱くことがなくなり、そして興味の対象が別に映ってしまいますからね。

最近でも「輝はまだ素材」と主張する方が居ますが、私もそれには同意しています。まだ何とかなるんじゃないかと思わせるものがあるんですよ。

輝と北の若にはまだネタにさせてほしい。

ネタにならなくなったらおしまいですから。

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