Number webに「今年、全場所勝ち越しは1人だけ。 逸ノ城の相撲は何が変わったか。」を寄稿しました。
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Numberで「10本目」の寄稿という節目。
最近の逸ノ城について、Number webに寄稿した。
2月末から概ね1か月に1本という定期連載という形で大相撲を取り上げ、ブログとの差別化、大手メディアでどのように自分が色を出せば良いかを模索し続けてきたように思う。
私は力士にインタビューして内面に迫るようなスタイルの記事を書かない。そもそもインタビューをするような取材に掛ける時間もコネクションも予算も無い。限られたリソースの中でその方向で勝負しても、私は生きていけないだろう。
事情通でもなければ、コネクションも無い。サラリーマンとの兼業だから、無い無い尽くしだ。だとすると、私にできることは何だろうか。そして、今の大相撲を取り巻くメディアに無いものは何だろうか。
そう考えると、一つの結論が出た。
要するに、面白い記事が不足しているのだ。
結局私がブログを書き始めた当初から状況は何も変わっていない。インタビュー記事は本音を引き出すためにもう一つ深堀りがほしいし、大相撲に足りない部分を指摘する厳しい声も見られない。そして何より、大相撲を分析する記事が圧倒的に少ない。特に、数字を使うものが。
これだ。
ついに見つけた、兼業ライターがNumberで生きる道。
メディアで伝えられる力士の声と土俵で行われている大相撲をもとに考え、直感的に感じたことを数字をもとに分析・立証する形式を取る。
オピニオン系の記事はタイミングと書き方が難しい。乗り越えねばならないことがあまりに多すぎることをこの数年で私は知った。ファクトを元に、煮詰めに煮詰める必要がある。これは、かなりの準備が必要だ。もちろんこうした記事も多く寄稿しているが、定期連載するのは少し違うアプローチが必要だ。
エンターテインメントとしての大相撲を深めて楽しむための気づきを、私の記事を元に得てもらうこと。直感的に思っていることに確信を持ってもらうための記事。それが私の生きる道であることに気づかされたのだ。
一方通行では許されないし、想いだけでは伝わらないこともある。多くの方に伝えるために、伝わるようにするためのスタイルに、ようやくたどり着けたと私は思っている。
今回の逸ノ城の記事は、事実を元にデビューから低迷、そして現在の姿を捉えたものだ。数字は事実であり、事実に対する反論は何人たりとも出来ない。数字の変化は人の変化を如実に物語る。
そして数字の変化に感覚的な仮説を当て込むと、「そうだったのか!」という発見が生まれる。私は数字とは感覚的な発見を裏付けるための道具だと思っている。数字も、使い方なのだ。
逸ノ城が上位で相撲が取れるようになったという事実と、その理由をこの記事で楽しんでいただければ、そして、私のスタイルにも想いを馳せていただければこんなに嬉しいことはない。
■お知らせ
1.11月23日15:30から阿佐ヶ谷「浪漫舎」で大相撲テレビ観戦会を開催します。場所や詳細、予約につきましてはこちらをご参照ください。ご来場お待ちしております。
2.12月1日18時より、トークライブを錦糸町すみだ産業会館で開催します。予約サイトはこちらです。
今回のテーマは「数字で語る、2018年大相撲」。毎年恒例の企画です。果たして今年はどのような一年だったのか。ぜひお聞きください。
また今回のゲストトークとして、都内在住の大学4年生を招き、彼の大相撲に関する卒論を発表いただきます。外国人力士・日本人力士を応援する心理に関する研究です。世にも珍しい大相撲に関する卒論についても、楽しんでいただければ幸いです。
予約の仕方が分からないなど、ご不明な点がございましたら、masushitasumo@gmail.comまでご連絡下さい。
3.11月21日21時から、Youtubeで配信を行います。時間になりましたら以下のURLにアクセスいただけますようお願いします。
また、以下のチャンネルには過去の配信動画がございます。チャンネル登録いただけると新規動画が追加される度にお知らせ可能ですので、是非ご登録ください。
「幕下相撲の知られざる世界」youtubeチャンネルはこちら。
4.11月12日にBay FM「Power bay morning」に出演しました。Radikoのタイムフリー機能で1週間視聴可能です。ぜひお聞きください。出番は7時10分と25分の2回です。
5.11月6日にコミュニティFM「宮野寛子のconfortな時間」に出演しました。放送時間は異なりますが、全国のコミュニティFMで視聴可能です。詳細はこちら。