2024年初場所5日目所感 幕下付け出しスピード出世力士に見る、大の里の将来とは

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大の里の壁に直面していない強さに期待してしまう

大の里が強い時は本当に強いです。

十両の頃から鋭い立ち合いが決まった時の圧倒的な強さは目を見張るものがあります。幕内の土俵でもあれが出ているので、幕内下位では十分戦える、むしろ力が抜けているようにさえ見受けられます。

今の大の里は、壁に直面していない力士です。壁が見えない時に人は期待します。今のところ圧倒出来ているので、それは理解できると思います。

ただ、我々はスピード出世のその後を2011年以降にある程度見届けてきたんですよね。

私が一番よく覚えているのが常幸龍のことです。

デビューから十両昇進を賭けた1番まで全勝で来ていたんですよ。あの時に相当な話題になっていました。連勝で来ている力士が居るということで、報道の論調もかなりポジティブだったんですよ。

しかし、常幸龍は怪我もありましたし、身体能力の強さを活かすことは出来てもそこに頼る相撲の更に上には行けなかったこともあって、当初の期待には届かず引退してしまいました。

大の里のようにスピード出世した力士のその後はどうなのだろう

常幸龍は決して悪くないんですよ。

デビューから日の出の勢いで上がってきた力士というのは無限の可能性が見える。当時はそういう力士が居なかったこともあり、期待をかけた。

しかし怪我をすることもあれば、下では連勝できても上位では及ばない力士だという可能性もあります。

そういう可能性を私たちは当時知らなかった。単純なことだったと思うんですね。

常幸龍以降、他にもスピード出世を果たした力士は何人かいました。

ただ、白鵬の時代を終わらせることはありませんでしたし、大相撲の停滞感を打ち破るような力士にはなれなかった。

そういう意味で、私たちは大の里のようにスピード出世をした力士のその後を改めて整理する必要があると思うんですね。

スピード出世力士には4つのタイプが居る

ということで、大の里が所要4場所で幕内昇進したことを踏まえて幕下付け出しデビューを含む、幕内までのスピード出世力士のその後を見てみました。

デビューから1年以内に幕内昇進した力士たちは、果たしてどうなったのでしょうか?

今回は新入幕場所の結果、1年後、3年後、そして最高位の番付を調べました。

すると面白いことが分かりました。

1~3年後を見ると大きく分けて4タイプの力士が居ることが分かった、ということです。

4つのタイプとは以下の通りです。

・旋風を起こして停滞する型:遠藤、雅山、逸ノ城

・三役には定着している型:朝潮、武双山、御嶽海

・期待通り活躍している型:輪島、出島

・惜しくも引退してしまった型:大輝煌

三役まではそのまま行ける力士もいるが、大の里はどうなるのか

こう見ると旋風を起こした力士たちは、新入幕直後が最もインパクトを残しているということが思い出されます。近年であれば遠藤や逸ノ城の騒がれ方は記憶に新しいところです。

武双山や出島もそれに近しいところがありますが、その後も継続して少し時間をかけて大関に上り詰めたという点が異なると言えるでしょう。

少し意外だったのは新入幕まではスピード出世しても、三役までは行くものの大関昇進している力士は少ないということです。

これは新入幕から三役までは早くても、そこから大関や横綱に成るには上積みが必要になるということの証左ではないかと思います。

大の里もまだデビューから5場所目です。

つまり、ここまではアマチュアでの実力に+この1年にも満たない稽古での上積みの実力と言えるわけです。

適応力とデビュー後の努力も当然ありますが、今の結果の大部分はアマチュア時代に培ってきたものですから、壁にぶつかるまでは過去の自分の作り上げたもの支えられて番付を駆け上がることになります。

過去の力士たちは、三役までは駆け上がることが出来ました。一番身近な比較対象は御嶽海なのかもしれません。

なお、少し意外な傾向として、新入幕場所でインパクトを残した力士より9勝6敗で終えている力士が出世している傾向にあります。

注目が集まり過ぎないくらいの方が丁度いいのかもしれません。

ということで、大の里も9勝6敗を期待した方が・・・いいのか。

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