国技館のいやげもの。「スマホのゲームより熱くなる。」ものとは?
東京場所が有る時は・・・
さぁ、例のやつやりますか。
そうです。
いやげものです。
国技館の土産物は随分と質が向上して、初めて来る方でもオシャレな手ぬぐいなんか買ってニコニコ顔で帰れるような、そういうレベルになったと思います。これも、人気が低迷した時から全てを見直した成果だと思います。
こういう努力、本当に素晴らしいと思います。
ただ、私は実はかつての土産のセンスが大好きでして、「こんなもん誰が買うんだ」という土産に今までいくら突っ込んできたのだろうと思います。
最初の出会いは高見盛皿でした。皿全体に、例のポーズを取る高見盛。カルパッチョが食べたいと思い、購入しました。そして、友人の店でそれを達成しました。ソースが掛かった高見盛はなまめかしかったです。
あれももう、3年前の出来事です。
素晴らしい商品が並ぶ中、「誰が買うんだ?」的土産、通称いやげものは絶滅するかと思いきや、やっぱりあのジャンルは死なないんです。私だけをターゲットにしているような逸材が、ショーケースから私を見てくるんです。
こうなると昔のアイフルのCM状態で、愛おしくなってくるわけです。子犬に見られたらそりゃ買うでしょって話です。だから、私の散財も仕方ないんですよ。
そんなわけで、今回も探してきました。友人を従えて、この酔狂な遊びに興じている私はさぞかし楽しそうだったと思います。前から狙っていた、ねんがんの琴奨菊フィギュアは既に入手しました。あれは今でも5000円です。50%ディスカウントですが、相変わらず売れている様子は有りません。奥の方に見える箱の数が5月から変わっていませんでした。目ざとく数えてみました。
そして、今回一番の逸材を、掘り当ててきました。
ショーケースで彼女は、輝いていました。
まず、この文字に惹かれました。
見てください。
「売れ過ぎ御免」ですよ。本当に売れ過ぎてる商品には絶対付けない称号ですよ。「爆笑」って帯に付けられている番組や企画で爆笑したことが無いのと同じです。いきなりハードル上げたら自爆するだけですよ。自爆スイッチに自ら手を掛けるところで、私の心は鷲掴みです。ちなみに側面には「満員御礼」。いいですね。いいですよ。
ではこの「売れ過ぎ御免」、一体何なのか。
気になるところですね。
私も最初、一体何だろうと思いました。
何がどう売れ過ぎるのか、見届けてやりましょう。
こちらです。
The! miniすもうキット。
要するに、紙相撲です。
ここで誰しも思うはずです。
紙相撲って、自分で作るもんじゃないの?
私もそう思いました。
子供の頃に、自分で力士の型に厚紙を切って、
段ボールか何かで土俵を作って、楽しむ。
これが私の知ってる紙相撲です。
これを買うという時点で何かが違います。
そして何が違うかというと・・・
実はこれ、1750円するんです。
すげえ!
高ぇ!
誰が買うんだ!
俺だよ!
だってね、この箱に書いてあるんですよ。
「スマホのゲームより熱くなる。」
むやみにスマホをdisってるんですよ。
その割にスマホのゲームよりも阿漕な価格設定。
一体どういうことなんですかね。
で、見てください。
この箱の女の子。
これ、多分ベストショットなのにあんまり面白くなさそうです。ベストショットで既にスマホのゲームより熱くなってないんですよ!たぶんこの子、撮影終わった後でスマホいじってんじゃないかなと思います。そんな想像さえさせられるわけです。
もうこの箱で私は心鷲掴みにされてしまいました。女の子見てるだけで面白くなってしまって、1750円突っ込んじゃいました。
もう私、ニッコニコです。国技館で幕下観ながら友人にこの箱見せびらかしましたよ。その日、新宿でUstreamの相方のデータアナリストにもウキウキで自慢しましたよ。
相撲観ながら、この箱をしげしげと見るんです。CD買った後で、電車でライナーノーツ読むような感じですね。早く聴きたいけど聴けないから、ちょっと読み物読んでテンション上げるみたいな。そんなわけでこういう商品を買うと、箱から商品取り出したり、説明書読んだりします。
そしたら驚いたのが、軽い説明が箱の裏に書いてあるんです。
あれ?こういうのって、同梱の説明書に書いてあるんじゃないの?
「力士の作り方・組み方」
「土俵の叩き方」
「勝敗の決め方」
そうか。
紙相撲を全く知らない人のための説明が必要なのか。
幼稚園で紙相撲とかやらない時代ですからね。
説明が必要なのは寂しいですが、そういうところから降りていかないといけない。
箱明けるとさすがに1750円だけあってしっかりしてます。土俵なんて立派なもんです。紙相撲にこのクオリティ要らないんじゃないかと思うくらい立派です。地方の高層ビルの県庁見た気分になりました。
ちょっとテンション上がってきたところで、もう一度箱に戻ると、こんな記述が。
「トーナメントで対戦させるとより楽しく遊べます」
遊び方までおしえてくれるなんて、なんて親切な!でも大体の人がそれくらいは思いつくんじゃないかと思います。逆にそれ以外の楽しみ方って15日間の総当たり戦くらいですかね。たぶん飽きるんで、トーナメントくらいが一番良さそうですけど。
女の子が手を挙げて喜んでいるんですけど、身体のバランスに対して結構腕が長いのがちょい面白くて、
しげしげと箱を見ていると、最後に一つ見つけてしまいました。
「日本語・英語・中国語・韓国語の組み立て説明書が入っています」
・・・なんとグローバルな!
世界に拡がれ!
「売れ過ぎ御免」!
◆募集◆
公傷制度について意見を募集します。
期限:9月22日
++++++++++++++
問1:公傷制度は必要か。またそれは何故か。
問2:問1で必要と答えた方は、どのような制度にすべきと考えているか。
(具体的な案があればそれも添えて)
問3:怪我を抑止し、発生後も復帰できるようにするためには、どうすれば良いか。
++++++++++++++
コメント欄もしくはプロフィール欄のアドレスにご送付下さい。なお、特に興味深い意見についてはブログ内で紹介いたします。非公開を希望される方はその旨お伝えください。
◇Facebookサイト◇
幕下相撲の知られざる世界のFacebookページはこちら。
◇Instagram◇
幕下相撲の知られざる世界のInstagramページはこちら