Number Webで「相撲界のセカンドキャリア整備を。学生力士が公務員と迷う実情。」という記事を担当しました。

新弟子の減少と、セカンドキャリア。

Number Webで新たに寄稿した。

記事はこちらである。

相撲界のセカンドキャリア整備を。学生力士が公務員と迷う実情。

私は力士がリスクを背負って闘っているからこそ、相撲は面白いと言い続けてきた。だが、最近はそこに疑問を抱くようになった。

理由は簡単だ。
若者が大相撲を択ばなくなったからである。

今は面白い。だが、これがあと10年、いや、あと5年経ったらどうだろうか。

白鵬を始めとするモンゴル人大量入門時代の力士達が土俵を去る。そして、稀勢の里や豪栄道といった、昭和61年世代を中心とする日本人力士達も土俵を去る。

外国人力士も、不作だ。
そして日本人力士も、不作なのだ。

一体誰が時代を築くのだろうか。少なくとも、今の番付の中にそういう可能性を見せている力士は僅かだ。彼らの中から今と同じクオリティの土俵は創られるのだろうか。

もし創られなかったとしたら、我々は今と同じ温度感で大相撲を観られるだろうか。そう考えたら、書かずには居られなかった。

セカンドキャリアについて考えることは、今の力士を救済することにも繋がるが、何よりも次世代の力士を産み出すことにも繋がる。先行きの見えない世の中だ。子供の将来の夢が公務員という時代なのだ。リスクがあるから面白い。それは見ている側の意見だ。勝手な意見なのだ。

だからこそ、今の在り方を見直さねばならない。彼らを犠牲にして、愉しさを創出してはならない。私はそう考えるようになった。故に、この記事を無駄にしたくないし、消費されたくないという想いもある。

吐合さんを見たからこその、セカンドキャリア。

そしてもう一つ。
この記事で私が非常に大事にしていることがある。

そう。
Number Webで「吐合」という二文字を刻んだことである。

私は吐合さんの相撲と生き様に感銘を受け、ここまで大相撲を観戦してきた。吐合さんがこれだけ真摯だったからこそ、大相撲の愉しさに気付くことが出来た。

だが、その吐合さんは大相撲の世界に残っていない。これだけ素晴らしい相撲を取る元力士が、そのスキルを活かすことなく第二の人生を歩んでいる。やはりそれは勿体無いことだし、吐合さんの相撲を継ぐ者があれば、これ以上無い歓びである。それは今、叶わぬことなのだ。

吐合という生き方を伝えられた嬉しさはある。仕事として記事を書く中でこれまでで一番嬉しい出来事だったと思う。しかしそれは、そういう生き方をした方が居たことを伝えられたという意味で、だ。これはまだ、私の自己満足なのである。

私はこういう素晴らしい方が居たことを伝えるだけで終わりにはしたくない。もっと彼らが報われるべきだと考えている。だからこその、セカンドキャリアなのである。

同じ結びにはなるがご容赦頂きたい。
大相撲よ、改革を。

お知らせ

◆トークライブのお知らせ◆
6月9日18時より錦糸町丸井のすみだ産業会館でトークライブ「第7回幕内相撲の知ってるつもり!?」を開催します。
今回も週末に実施します。テーマは「歴代一位」ですので、是非お越しください。
トークライブの予約サイトはこちら。

Number Webで「相撲界のセカンドキャリア整備を。学生力士が公務員と迷う実情。」という記事を担当しました。” に対して1件のコメントがあります。

  1. かず より:

    昔は関取になれなくても真面目に取り組んでた人は後援会が引退後の仕事を斡旋してくれたみたいですが、最近は番付至上主義でそういうことも少なくなったんですかね?
    もしくは、後援会やファンからそういう後押しを得られない不真面目なOBがアウトローの世界に身を落とすことも、イメージダウンの一因になってるのかもしれません。
    結果が出なくても真摯に取り組んでいた者は誰かが支援してくれるという部分も相撲の伝統の一つだと思うので、積極的にアピールしてもらいたいですね。

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