九州場所で問題視された応援を止める3つの方法とは

Contents

九州場所の応援に関する記事の反響が大きかった

先日九州場所における応援について記事を出しました。

記事はこちら

端的に言うと、コールや手拍子、普通じゃない声による応援や取組直前の声は観戦約款の禁止事項という側面もあれば、マナー的にNGという見方もありますし、更にはX上のアンケートでこれらの是非を募ったところ96%もの人たちがネガティブな見解という結果が分かりました。

つまり、単なる好き嫌いというレベルの話ではない、ということです。

記事を掲載したときの反応も概ね皆さん合意しているという感じで、反対意見だと「そのような需要があるのだから変化も検討したほうがいい」ということをおっしゃる方が少しいらっしゃるという感じでした。

少数意見を切り捨てるというのは良くないことではありますが、力士を阻害する可能性があり、不平等になりかねないような行為ですから、よほど多くの方が主張しない限りは少数意見の範疇で良いでしょう。

このような記事は定期的に出す意味があると思います。恐らく誰かが意見を表明しないことにはこのようなことは起き続け、その結果がコールや手拍子が文化になったということですからね。その過ちを繰り返してはいけないのです。

あの応援は嫌いでも、具体的に行動できていない

さて。

今回のアンケートや記事を出してみて気づいたことがあります。

あのような応援に対して皆さんお嫌いだという意思は積極的に表明するということです。

SNSでもそうですし、ブログ記事をアップしたときにもかなりビビットな反応をいただけたように思います。

確かに今場所のどんな記事よりも、応援に対する苦言の記事に関するヤフーコメントの反応が一番多かったんです。

ただ、気になったことが二つありまして、一つが禁止行為だからNGという部分についてはあまり反応が無かったことです。

大体の場合があのような応援については「嫌い」という反応だったんですよ。

これだとね、応援するような人は「俺は好きだからやってんだ」というスタンスを示されたら単なる水掛け論になってしまうということです。水掛け論にならないような形で、逃れられない形で主張することが大事なんです。

そしてもう一つが、彼らはSNSではかなり怒っているのですが、それだけだということなんです。

まぁこれについては仕方がない部分があります。

何しろ趣味で見ている何かで納得がいかない、共感しなかったことがあったとして、文句を言っておしまいなんてそれが普通じゃないですか。

逆に言えば、それでおしまいにしてしまっているからこそ、この問題は延々と続いてしまっているということも事実で。

あの応援に不満でも、この10年何も変わっていない

結局ね。

この応援の問題っていうのは私が相撲を熱心に観るようになったこの15年くらい延々と続いているんです。

SNSで不満の声が定期的に上がって、場所が終わる。

で。

また変な応援が出てきて、それに対してファンの皆さんが不満の声を挙げる。

だから私は起きるたびにあれは禁止行為だということを主張し、記事を書き、SNSも更新してきました。

ただこれだと何も変わらないんですよ。

不満の声が多く出ていることをSNSやブログで表明することは彼らの応援行為の抑止力にはならないし、相撲協会を動かすことにも繋がらないのです。

多分ね。

こんな感じでずーーっと勝手な応援が横行して、それに対して他の方が怒るっていうどうにもならないループが続いてしまうことになるわけです。

せっかく趣味で楽しんでいるのに、嫌なことがいつまで経っても改善されない状態が続くのって嫌じゃないですか。

私はあの応援が続くことも嫌ですし、そして皆さんが起きるたびに怒っている様を見るのもまた嫌なんですよね。

起きるたびにブログやSNSで意見を表明すると概ね好評で、いいねも拡散もしてもらえますので私の知名度を高めるにはちょうどいい踏み台ではあるんですけど、それを喜び、そこに甘んじているのも違うと思うんですね。

あの応援を止めるための3つの方法

つまり。

あの応援をどう止めるか、ということを真剣に考える時期に来ていると思います。そして、意見を表明するだけではなく、具体的に行動していくことが大事なんです。

じゃあ、どうすればいいか。

皆さんならどうしますか?

私も考えてみました。

キーとなる登場人物はいったい誰なのか。

少し考えると3つの側面がありました。

1.     あの応援行為をする人たち

2.     応援行為を止めない主催者

3.     その様子を何も言わずに流す放送局

応援する人たちをどう止めるか。

これは現場で直接ファンが言うのでは諍いが起きるだけでどうにもなりません。お酒が入っていたりすると人の意見を聞き入れてはくれないでしょうから。

これも繰り返し言っていますが、あのような応援の大半は基本的に応援団が起点なんですよね。

応援団に対してピンポイントに指摘出来ればいいんですよ。

つまり。

応援団が所属する団体、後援会にアプローチする。

最近では相撲部屋や力士個人の後援会はウェブサイトを持っています。そして、問い合わせ窓口も併設しているんですね。

ここで批判をしたり、否定をするのではなく、あくまでも禁止行為、マナー違反になる行為をそちらに所属している方たちが観客として行っている可能性があり、だとすると応援している立場なのに力士の名を汚してしまうので注意喚起してはもらえないだろうか?という論調で冷静に働きかける。

主催者については言うまでもなく相撲協会です。

そもそも相撲協会が禁止事項を黙認しているというのは疑問が残りますので、観戦約款の禁止事項が横行していることを指摘するとともに、協会としての対応をお願いする、もしこのまま認めるのであれば約款の改定が必要なので、どちらにしても協議してほしいという形で投書をすれば良いのです。

なお、相撲協会のウェブサイトにはファンを対象とした窓口があるので各自確認してみてください。

最後に放送局ですが、Abemaでは批判的なことをフランクに語っているので、抑止力を期待したいのはNHKです。

NHKにもお客様窓口があります。

確か電話窓口もあると思いますが、単に窓口の人を困らせてしまうだけになってしまうので、問い合わせフォームにこうした問題があることを伝えるのが互いのために良いでしょうね。

どれだけ効果があるかは分からないですが、問題が先送りになっているのは当事者が問題意識を持っていないという可能性はありますし、少数の人が怒っているに過ぎないくらいに思われていることもあり得ると思います。

とりあえず私は3者に対して意見を出しておきました。

応援についてみんなで考え、行動しよう

どの程度効果があるかは分からないです。

あと、彼らに対して迷惑をかけてはいけないので伝え方には最新の注意を払いながらも、伝えることは伝えるというバランス感覚は必要になると思います。

どうしてもこういうことって感情的になりがちですし、自分がクレーマーになっているような気になるので、及び腰になっちゃう。

あと、自分で動いてなんとかしようとするほどのことではないとお感じの方も多い。まぁ仕方ないことですよ。相撲って大半の方にとってはその時間にやっていれば観る程度のものですから。

だから、こういう問題って放置されがちではあるんです。

誰かがやってくれる。

解決してくれたらいい。

でもまた起きたら腹が立つ。

それを繰り返してきたからこそ、あの手の応援は悪しき文化になってしまいました。

そろそろ止めたいと私は思うんですよ。

これで効果が出なかったらまた考えましょう。

これをご覧の皆さんも、あの応援を止めるためにどんな対応が必要か、一緒に考えてみませんか?

もし私の方法に共感したのであれば、同じように投書していたければより効果が上がるのではないかとも思います。

何事も当事者意識を持って動くことが大事だと再認識しました。

良い応援文化を継承するために、私と一緒に考え、行動していただけたらこんなに嬉しいことはありません。

【音声配信のお知らせ】

Voicyを毎日更新しています。

こちらも是非お聴きください。

Voicyはこちら

【トークライブのお知らせ】

12月7日18時からすみだ産業会館でトークライブを行います。

予約サイトはこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)