Number webに「休場明け即大関復帰は至難の業だが。貴景勝の決断に期待を抱きたい理由。」という記事を寄稿しました。

Number webに「休場明け即大関復帰は至難の業だが。貴景勝の決断に期待を抱きたい理由。」という記事を寄稿した。

楽観的な未来を期待する中で、見過ごしてきた事実

当初、貴景勝の大関復帰という記事を書く気は無かった。
若くて才能ある力士の中で恐らく現在期待値と同等ないしは上回る活躍を見せてきたのは貴景勝ただ一人だ。多くの力士たちが怪我と伸び悩みに苦しむ中、貴景勝まで大関復帰出来ないとしたら未来はどうなるのだろうという漠然とした不安があった。
そして、どこかで楽観的な未来にすがりたい想いがあったことも事実だ。怪我を軽症だと思いたかったし、一時はそのようにも見受けられた。再出場を選択するくらいだから、また名古屋場所で出場を検討するくらいだからそう大したことはないだろう。

仮に怪我がある程度のものだったとしても、突き押し相撲の貴景勝であれば攻めているうちは大丈夫だ。そもそも攻めを受けるようなタイプの相撲ではない。膝の怪我は受けられないところにこそ影響が出やすい。自ら主導権を握り攻め切る、もしくは引きとのコンビネーションで翻弄する貴景勝としてはほかの力士と比べると問題ないのではないか。
だが、長引く休場と伝え聞く稽古の状況に私の気持ちは揺れ動いていた。
これは、きちんと向き合うべきではないか、と。
そこで私は貴景勝の置かれた状況を整理することにした。
すると、想像以上に厳しい現実が待ち受けていることがわかった。
悲観的な話をすることに何の意味があるのか。厳しい状況であることを知ってもらうことで、なんとなく楽観的に思っていた、もしくはそう信じたい人たちに冷静になってもらいたいという想いから、私は厳しい見通しになるという筋書きで書き始めた。

悲観的になった後で見えた、大いなる希望

そして、この記事を書けたのにはもう一つ理由があった。
総見で希望を見出すことができたからだ。
攻めを受けられない貴景勝が苦戦するというのは一つのシナリオとして想定していたのだが、どうやら受けられないほど今の状況は悪くない。稽古場でに成績が芳しくなくても、根本的な問題は解決に向かっている。だとすれば、状態が上がればなんとかなるかもしれない。
そして、膝さえ状態が回復すれば、仮に今場所での復帰ができなくても未来に大きな希望を繋ぐことになる。今場所の大関復帰など、未来を考えればむしろ小さな話ではないのだろうか。そもそも関脇へと地位を落とす決断ができたのはその視点を持つことが出来たからだ。
多くの力士が踏み切れなかった決断が出来たこと。
そして確かに膝が回復していること。
これこそ大事なのだ。
勿論9月場所での大関復帰を望んでいる。
だが、それより大きなものが動き始めていることに目を向けようではないか。

お知らせ

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10月5日にすみだ産業会館でトークライブを開催します。テーマが決まりましたら発表いたします。
今回も相撲のデータを用いて記事や配信ではできない話をたっぷり伝える2時間になります。
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