で、結局貴景勝は何勝すれば横綱になれるんだろう

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貴景勝の9月場所は物議を醸すものだった

九州場所の一番の見どころが貴景勝の横綱昇進ということは誰の目にも明らかです。

貴景勝の9月場所の優勝は色々と思うところがある方は多いと思います。11勝という低水準だったこともさることながら、どちらかというと貴景勝に対してネガティブな印象を付けてしまったのは優勝決定戦での変化です。

低水準の優勝で、横綱も不在。しかも幕内下位の若手の平幕に横綱を目指す大関が変化するとは何事か、と怒る方が居るのは当の貴景勝も覚悟の上でのものだったことでしょう。

ですから、私は個人的にはいつものことではありますが「変化はルール上規制はされていないから、あとはその人の好き嫌い次第」という意見です。

ただ、一つ貴景勝の良かった点を挙げると、変化について一切弁解していない点です。どうしても最近の傾向として物議をかもし何かをした後で要らぬことを言ったり、態度に出てしまったりして批判すべき論点が別に出来てしまうことがあります。ただ、貴景勝にはそれが無かった。賢いし、実に度胸があると感じました。

どんな成績だったら横綱に成れるのだろうか

で。でですよ。

こういう物議を醸した優勝の後で、今場所は結果次第では横綱なんていう声も挙がっています。

あの相撲を取ったことによって九州場所の成績次第での昇進は無いなんていう意見を仰られている方も居ますが、少なくとも優勝した翌場所であり横綱審議委員会からも全体的に綱取りを否定するという動きは出ていませんので、個人の意見はともかく、横綱の可能性はあるということで考えて良いでしょう。

果たして貴景勝は横綱になれるのか？というのはポイントですが、問題はこれだけ様々な人の意見がある中で「どんな成績だったら横綱になれるか？」ということが議論の対象になるでしょうし、注目を集めることになるかと思います。

改めて説明することでもありませんが、綱取りの基準は

・大関として2場所連続で優勝かそれに準ずる成績を挙げること

です。

これに沿って考えると、11勝だろうが15勝だろうが優勝決定戦で変化しようが関係ないんです。「横綱が期待されるような、人々を焚きつけるような形での優勝」とか「立ち合い変化するような姑息な相撲を取らないこと」みたいな文言はどこにもありません。そもそも公式な文書のどこにも「変化は姑息」などという記載はありません。話は逸れましたが。